数年前に終焉したSEOの営業がいまだに歯科医院に来る理由
いまだに「検索順位を上げて増患を」と電話やFAXが多く届いているのではないでしょうか
実はSEOという言葉で仕事が取れるような時代ではなくなってきたのですが以下の要因が歯科界を「特別なマーケット」にしています
- 個人経営の歯科医院は常に楽に増患の方法を探している
- 歯科業界の景気動向を見ると、危機感を持っている経営者が多い
- 一般企業と違い、マーケティング手法についての情報摂取や取捨選択が出来ない
- 相談相手がいないので、自己判断が出来ない
この事を熟知している営業会社は、一般企業ではすでに使い古されて効果のあるなしに関係なく歯科医院へ熱心にアプローチを行います
しかし、それでも徐々に「効果がなかった」という体験談が噂になったり「○○はもう時代遅れで今は□□が流行っている」と知り合いに聞くなどしたものを他の医院で行っているところを見てようやく時代の移り変わりに気がつきます
経験則ですが歯科界は一般企業から3年~5年ほど遅れていると言わざるを得ません
これも逆説的に考えると3年~5年は、一般的な手法や考え方でも歯科業界の中では「先進的で効果的な手法を独占」する事が出来ます
手法が変わっても相変わらず「これで患者が○○倍に」
以前はWebサイトを作りだけで「これで患者が○○倍に」というキャッチの宣伝が多かったですがその後はSEO、PPC広告、スマートフォンサイトなど手を変え品を変えてもキャッチコピーはほぼ間違いなく「これで患者が○○倍に」になるようです
Webマーケティングの目的が増患、増益である事は不変でありますからある意味で正しいコピーだとは思いますが、裏を返せばその広告を展開している企業は「要は何でもいいから成約したい」という願望をそのまま形にしているだけです
最近では歯科業界へのこの手の広告も効果が少なくなってきたと関係者は嘆いているそうですが、マーケティングリテラシーの低い経営者へはそれでも効果は0ではないそうです
「話だけでも」と思っている方は再度の熟考をお勧めいたします
SEOがダメならPPC広告?
廃業に追い込まれ、行き場のなくなったSEOやネット広告の業者はどこに行ってしまったのか
ネット広告は費用によってサイト上部に表示されるので上位表示という点では間違いなく効果があります
ただし、それが増患に繋がるかどうかは検討が必要ですgoogleで何かを検索した時に表示されたスポンサーサイトをクリックした経験がどれほどあるでしょうか?ましてやそこから、そのサービスを利用したり何かを購入したりという経験がどのくらいあるでしょうか
歯科医院という医療機関を「有料広告サービス」を使ってどのくらい利用されるものなのか、費用対効果という点で大きな疑問が残ります
SEOやネット広告業者が「コンテンツマーケティング業者」
廃業に追い込まれ、行き場のなくなったSEOやネット広告の業者はどこに行ってしまったのか
以前、隆盛を極めていたSEO業者のサイトを久しぶりに開いていると「次世代SEO、コンテンツマーケティングの専門カンパニー」と書いてありました
確かにコンテンツマーケティングは「検索サイトからのアクセス」は増加します
しかし狙ったキーワードの上位に表示させるためには膨大なページ数とテキスト量が必要となりますではこの業者は内容の差異を偽ってPRしているのでしょうか
実はここに行き場の無くなったSEO企業の「苦心の論理立て」があります
すでに一般には「SEO」という言葉の意味が変わっている
一般的にSEOという言葉は「順位」ではなく「検索サイトからのアクセス増加」を意味しています
ですので、コンテンツマーケティングをSEOと表現する事はある意味で正しいです
しかし、狙ったキーワードで上位を目指したい歯科医院の実際とは違います
一般に認知されているからという理由で検索順位の上位を期待させるPRを展開しているわけです
成果指標そのものが違うので、後々問題になる事も多いようですのでこのようなサービスと向かい合う時は成果指標がそもそも何であるのかをまずご確認ください