歯科医院の情報発信能力2

歯科Webマーケティング | 2014年3月31日

前回に引き続き、ブログなどのツールををテーマに歯科医院の継続した情報発信力強化の為にどう使っていくか考えてみたいと思います。

歯科医院Webサイトのアクセス数向上の為に、SEOを選択する歯科医院が多いように思いますがSEOだけでアクセス数が劇的に向上するという事例は案外少ないように感じます。

それはアクセスを集められるような大きなキーワードは商圏が広範囲で実際の来院に結び付く可能性が少なく(矯正や外科など専門的な治療は商圏が広いのでネットからの流入も多い傾向にあります)、大規模な資本を投下する歯科関連ポータルに医院単位のWebサイトが順位で上回る事は非常に困難であるからです。

歯科医院が効果的に行える情報発信能力の強化、それも現実的な施策が急務です。

時事ネタをタイトルにする

クレセルではSEOだけにマーケティングの役割を担わせる事に警鐘を鳴らしてきました。それは、Webサイトの目的が歯科医院のブランド化であるからに他なりません。

しかし、内容が伴う「戦略的なSEO」については情報発信のテクニックとして推奨しています。

例えば、口腔ケアの話題でブログを書いた時に単純に「お口のケアも大切です!」と書いてもなかなかアクセスは集まりづらいと思います。

そこで、例えば

「○○(地域名です)で花粉症にお困りの方、花粉症で歯周病を悪化させないために!」などと書く事で地域(商圏)を絞り、なおかつ花粉症(時事キーワード)という歯科関連のキーワード以外の言葉を検索していた人も医院サイトに誘導する可能性が出てきます。

歯科に直接関係の無いキーワードでも、記事の内容を「歯科+時事キーワード」という切り口にする事で、今までサイトに来訪してこなかった患者予備軍へアプローチする事が出来ます。

タイトルや内容を考えるときに是非参考にしてください。

書き手のプライベートではなく読み手のプライベートを

ブログを定期的に公開していくと徐々に話題が枯渇してきます。前回のメールマガジンでも書きましたが、話題の内容が徐々にスタッフのプライベートの事に偏ってくる経験がある方も多いのではないでしょうか。

プライベートの話は、スタッフと閲覧者との距離感を縮める事が出来る非常に良い話題です。しかしスタッフの内輪ネタばかりでは読み手の用も飽きてきてしまいますし、何より発展性がありません。

そこで読み手側のプライベートを想像しながら、相手側の話として記事を書いてみるという方法で読み手を「置き去りにしない」という事を年頭においてみてはいかがでしょうか。

例えば、その記事のターゲットを50代の専業主婦に絞ってチェアサイドでよく話されているような「誰にでもある」プライベートの話をしながら歯科の情報を話題に絡めるなどの工夫です。

自分の身近な話題であれば読み手を飽きさせることなく、読者を増やす事が可能です。

「無理をしない」がキーワード

twitterやfacegbook、ブログをはじめ新しい形態のSNSやLINEなどの機能は昔からありましたが新興のコミュニケーションツールなど情報を発信するツールは数限りなくあります。

しかし、大切な事は情報発信をなるべく業務負荷を減らしながら継続するという事です。その為には効率よく、効果的に閲覧者へ情報を届けるためにいくつかのポイントを押さえる必要があります。

  • 誰に対して発信している情報か
  • 閲覧者にとってプラスになる記事を意識しているか

特にこの二つを意識した記事はインターネット上にあまり多くないので患者予備軍から指示されるはずです。

歯科の情報は患者の生活の質を間違いなく向上させます。しかしながら、これだけ情報技術が発達しているのに歯科の情報を正しく受信でいている人は少ないように感じます。

消費税が増税されて一時的には消費は冷え込むと言われていますが、新たなビジネスちゃんはこんなところにあるかもしれませんね。