歯科医院の情報発信能力1

歯科Webマーケティング | 2014年2月28日

Twitterもfacebookもブログにも、もうヘトヘトという方に向けて「なぜ情報発信がこれほどに大変なのか」という事について考えてみたいと思います。

そもそも歯科医院が提供する医療サービスにインターネットを活用した情報発信は必須ではありません。あくまでも来院する患者に向かい合う事を基本としています。

したがって情報発信をする事そのものがオーバーワークになる事が多く、どこまでやればいいのか、何を発信すればいいのか暗中模索の末に疲れきってしまい、徐々に更新頻度が下がっていくという「がんばりすぎの負のスパイラル」に陥りがちです。

そこで、なぜこれほどまでに辛いのか、どうすれば楽に効率よく情報発信できるのかを考えてみたいと思います。

テーマを絞らずに書いている

更新頻度と閲覧者を楽しませるという視点で、日々の楽しい出来事やプライベートのイベントを書く事は有効なアクションです。

しかし、更新頻度を維持するために話題のネタがすぐに枯渇してスタッフ個人の日記だけしか発信できなくなるという事がよくあります。

発信するというアクションと話題が生まれるというサイクルに問題があるので、更新が辛い業務になる事は間違いありません。

歯科医院に限らず、ブロガーと呼ばれるブログの広告で生計を立てているプロの人間でも同じような問題に一度はぶつかります。この状態はテーマを絞らずに書いているので「何を書いたらいいのかわからない」という状況下で「でも、更新はしないといけない」という二重苦の結果、起こりえる問題なのです。

日本全体がまだ活用できていない

端的に結論だけを書くと「見る人に実利のある内容」が人が集まるテーマです。

Twitterで「歯科衛生士」と検索をすると、何県の何市の募集なのかもわからない募集情報や国家試験の日程の情報、あとは出所不明の情報商材ばかりです。

速報性の高いTwitterで日本語圏の一億人以上の人間が「歯科衛生士」という言葉の入った実利のある情報を発信していないという事になります。

「できる事ならやりたい」というのが志のある歯科界の方のお気持ちではないでしょうか。

情報の発信はまず「テーマづくり」が大前提です。

人があつまる「テーマづくり」

テーマ作りの一番の間違いは「個人単位で悩む」という事です。

院内でのスタッフミーティングで患者の治療内容について協議されたり、業務の流れについて問題点や改善点が話し合われていると思いますが、「医院が提供出来る患者にとっての実利」や患者目線での「情報としての実利」を話し合っている医院を私は見た事がありません。

インターネット上の人間が「実利が伴う価値のある情報」に敏感で、誰もが飛びつくように集まってきます。これからは、来院する患者だけではなく医院のWebサイトを見た患者にとっての「実利」も歯科医院としての試みとして世界中に発信すべきではないでしょうか。

これこそが、人が集まる仕組みの第一歩です。

更新頻度を戦略化する

例えば、二週間に一度だけスタッフミーティングでブログのテーマにいての話し合いをしたとします。そして、テーマが決まったら情報を発信する人(執筆者)を確定させます。

患者に実利を提供するという視点で院内に改革を行い、業務の流れを変えたり、時事的なキャンペーンを行う事も非常に有効です。発信する情報の為に、医院が患者目線で実利を提供出来るようにバージョンアップしていく事は、患者だけに限らず地域社会から大きく歓迎されるはずです。

テーマは二週間に一回、月間で2本できますので、執筆者は二週間に一回は情報を発信しなければなりません。ブログやTwiitteで発信する情報は実利があるかどうかが人を集めるポイントですので月に2回だけでも年間で24本の連載になります。それも患者にとって非常に魅力的で医院の医療に対する考え方や総合力を垣間見れる内容です。

月に2本の更新を基本に、後は院内の雰囲気の良さを伝えられるオフショットを時折混ぜるだけで、今までの長距離走のようなブログ更新からぐっと楽になるはずです。

今までより楽な頻度で、なおかつ人が継続的に集まるような情報発信になれば更新に対する辛さもかなり改善するのではないでしょうか。