震災後、一般的にも爆発的に飛躍した「スマートフォンサイト」ですが、クライアント様とのお打合せで「今までの携帯サイトとどう違うの?」とご質問をいただく事が多くなってまいりました。
それと言うのも、「スマートフォンサイト制作、今なら○○万円!」などと銘打ったFAXDMや営業電話が急増している事が予想されます。もちろん弊社でスマートフォンサイトとPC用サイトの連動システムをご提供しておりますので、特別に技術的な知識は本来必要ありません。
ただ、今年に入ってからのWebサイトへのアクセス状況を見るとスマートフォンサイトが「医院の経営指針に影響を及ぼしてくる可能性」が強くなってまいりました。
流行りのデジタル家電から「医院経営の重要なツール」に変貌しつつあるスマートフォンサイトについて今回は基本に立ち返って考えてみたいと思います。
そもそもスマートフォンサイトって何?
とても残念な事ではありますが、業者によっては今までの携帯用サイトを「スマートフォンサイト」と偽って多額の製作費を請求してくるような事例もあるようです。ガラケー(今までの携帯)向けのサイトとスマートフォン用サイトでは技術的な部分も含めて根本的にまったくの別物です。
スマートフォンサイトとは、Apple社製のi-Phoneやi-Padなど「ios」と呼ばれるOS(PCでいうところのWindowsやMacOSです)かgoogleが開発したandroid(apple社製以外のスマートフォンはほとんどがandroidです。androidは様々なメーカーのスマートフォンで動かすことが出来ます)、数は少ないですがMicrosoftが開発をしたWindowsフォンというおものもありますが、ほとんどがapple社製かandroid搭載の携帯端末の事をです。
iosかandroidが搭載されている事が条件ですから、携帯電話でもタブレット型でも「スマートフォン端末」と呼ばれています。(中には携帯電話機能がない機種もあるのでフォンと呼ぶことに若干の抵抗はありますが)
今までの携帯サイトとはどう違うの?
スマートフォンサイトは技術の進歩により、例えば端末を傾けると自動的に横向きになったり縦向きになったり画面の上下が変更されます。スマートフォンサイトはそのどちらにも「最適な横幅や文字の大きさなどを自動調整する機能」を持っています。
そして、端末に内蔵された電話としての機能やGPSの機能などを利用して簡単に医院へ電話をかけられたり現在位置から医院までの道のりをナビゲートしてくれる機能があります。
何よりも「場所を選ばずに医院サイトへアクセスする事が出来る」という大きな「機能」を持っています。
なぜパソコンのアクセス数にスマートフォンが迫っているの?
PCよりも安価で、スマートフォンは場所を選ばない為、気軽に使えるうえにプライバシーも守れていると感じている人が多いようです。オンラインショッピングやSNSを通じた他者とのコミュニケーションなどスマートフォンであらゆる事を行えるようになりましたので、当然のように歯科医院に対してのアクセスもスマートフォンを介したコミュニケーションが多くなってきている図式です。
スマートフォンサイトの活用で忘れてはいけない事
スマートフォンを使って医院サイトを見る人たちの特徴は以下のような点が挙げられます。
- 時と場所を選ばないが、画面が小さいので異常なまでに気が短い
- 長時間の閲覧をしないので読むページ読まないページがはっきりしてる
- 音楽を聞いたり、電車にのっていたり「ながら」でサイトを閲覧している
- 圧倒的に競合との差別化がある場合、SNSなどで即座に発信する
- 医院への連絡が容易(電話をすぐにかけられる)
- 診療時間や科目などの基本情報がすぐわかる
- スタッフや院内の雰囲気がすぐにわかる
- 特記すべきキャンペーンや差別化コンテンツがすぐに読める
スマートフォンはすでに市民権を得て、PCよりもはるかに早く進化を続けています。近い将来、スマートフォンを活用した予約システムや治療後の口腔内の状況を確認するなどの機能などが簡単に出来るようになるかもしれません。
日々進化をづつけるものに「最新」という言葉はあまり意味はありません。それよりも、「競合よりもいつも一歩先に行っている」という感覚を持ち続けてください。