モバイルフレンドリー対応から10日

歯科Webマーケティング | 2015年4月30日

いよいよ先週の火曜日21日からWebマーケティング業界全体を震撼させたgoogleのスマートフォンサイト用検索順位改定プログラムが実装されました。

そこで、改定後どのように変化したのか今後どのようにすべきなのか今の段階で出来る事、すべき事にフォーカスを当てて競合とのアドバンテージを作り出したいと思います。

対応後も検索順位はまだ「動きなし」

21日後、おそらく世界中のWebクリエーターが、特に「Web担当者」と呼ばれるWebサイト運用の専門家たちが固唾をのんで見守った検索順位は実はまだそれほど大きな動きは確認できません。

少なくとも歯科関連サイトについてはほぼ動きがないという状況です。しかし、あらかじめ予告されていた大幅な順位変動だけにgoogleのプログラム入れ替えとともに徐々に順位に影響が出る事が予想されます。

今、順位が変動しないからと言って安心は出来ません。googleが予告したように順位は必ず大幅に下落します。

歯科医院サイトは未対応が大多数

改めて歯科医院サイトがモバイルフレンドリーになっているか、人口密集地の都心で区や駅名などのビッグキーワードで上位に位置するWebサイトを独自に調査いたしました。

無作為に検索してチェックしたところ100サイト中、対応済みが36サイトしかありませんでした。全体からしてみるとこの36%です。

比較的、対応されている可能性が高いエリアを選定してもこの数字ですので実数はさらに下がるのではないでしょうか。

これは64%のサイトが検索結果からはるか下位へ順位を落としてしまうという事に他なりません。

当然ですが、露出の高さという点でスマートフォンサイトを運用している歯科医院は64%のサイトよりもはるかに上位でアクセスを集める事が可能です。

競合医院の対応状況を確認する

そこで、競合サイトが実際にスマートフォンに対応しているのかどうか調べる方法がありますのでご紹介しておきます。

モバイルフレンドリーテスト

https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/

googleが無料で提供しているモバイルフレンドリーかを確認する事が出来るサイトです。

画面中央の入力欄に、チェックしたいサイトのURLを入れるだけで細かくチェックして結果をすぐに表示してくれます。

競合サイトのURLを入力するとgoogleの判断でモバイルフレンドリーと見なされるかどうか知る事が出来ます。

もし、競合サイトが未対応であればスマートフォンで検索した場合に大きくアクセス数や露出に差をつける事が出来るチャンスとなります。

googleの思惑に全て相乗りする事は日々地道なWebサイトの管理をしている身としては釈然としませんが「Webサイトの勢力図を根底から変えてしまう可能性」を利用しない選択肢はありません。

モバイルフレンドリーな「選ばれる歯科医院サイト」

まだ競合の対応率が低い状態でスマートフォン対応サイトを公開すれば大きなアドバンテージを得られます。

そこで「PCサイトとは違うからどこに気をつければいいの?」という方の為にもう一度、スマートフォンサイトの特徴と必要な構造を確認しておきたいと思います。

スマートフォンを使用した場合、ひとつのサイトに滞在する時間は非常に短く「欲しい情報を瞬時に見れる」事が生命線と言い換えられるほど重要です。

優先順には以下の順番で情報の位置や大きさを決定します。

ポイントは診療内容など長文のコンテンツばかりを目立たせてしまい、患者を混乱させない事です。スマートフォンサイトの目的はあくまでも来院へのコンタクトやアクセス情報などを短時間でわかりやすく伝えられたかどうかに主眼を置いて、人気の高い、スタッフ情報、院内ギャラリー、ブログなどを読みやすく展開するところにあります。

来院につながる最低限の「基本情報」

  • 診療時間や電話番号
  • アクセス(地図や交通情報)
  • 問い合わせ(電話、メール)

医院の「見える化」

  • スタッフ
  • 院内内装・設備(写真)

何度も訪問させる「連続性」

  • 更新性の高い記事(ブログなど))

このような情報があればさらに競合に差をつける事が可能です。

近隣の競合医院のチェックと合わせてこの機を「差別化のチャンス」と捉えて活用してください。