2月27日にgoogleが検索結果について大きな発表をおこないました。
「2015年4月21日にスマホ対応が検索結果に重大な影響を与える」
この一文によりWebマーケティング業界は大騒ぎになっています。それと言うのも歯科だけに限れば都心部の歯科医院Webサイトはおおよその平均で約50%がスマートフォンからのアクセスになっているからです。
スマートフォンサイトを持たない歯科医院は単純計算でアクセス数(それも業者などではない純粋な患者予備軍の可能性が高いアクセス)が50%減ってしまう可能性が高いからです。
4月21日が日本時間なのかアメリカのgoogle本部の時間なのかはまだわかりませんが、今までの傾向から前後2日程度には開始される事はほぼ間違いありません。
スマホサイトを持っていないとアクセス激減
今回の検索結果表示が影響するのはスマートフォンで検索した場合の検索結果です。
去年の秋くらいからスマートフォンで検索をするとスマートフォンサイトを持っているサイトには「スマホ対応」という添え字が加えられていた事に気がついた方はどのくらいいるでしょうか。
今までは単なる指標、閲覧する側にスマホサイトがあるので「読みやすい」と認識させるための標識に過ぎませんでした。
しかし、4月21日からはこの指標を持っていないサイトは検索結果に「重大な結果」が訪れます。
具体的には大幅に検索順位を下げて、スマートフォンサイトを持っていないサイトが上位表示をされる事はなくなるという結果になります。
なぜ大騒ぎになっているか
タイムリミットはおおよそ45日、それを過ぎればどのようなサイトでも検索順位を大幅に下げてしまう事になりますので歯科医院サイトはまだ経営への影響は少ない業種ですがオンラインショッピングなど収益をインターネットに限定したビジネスモデルの場合、死活問題です。
このタイムリミットまでの間に、スマートフォンサイトの作製、変更対策を完成させなければ検索順位を大きく落とす事になるので世界中のクリエーターが大騒ぎしています。
そして、Webマーケティングの専門家やクリエーターの騒ぎを聞きつけたサイトオーナー(歯科医院で言えば経営者の院長でしょうか)もこの事態に強い危機感を持って推移を見守っているようです。要はWebサイトに関係するほぼ全ての立ち位置の人間が戦々恐々としている状態です。
サイトの規模などによっては今からでは到底間に合わずにすでにあきらめムードのサイトや、クリエーターの手が足りずに結果として間に合わないサイト、すでにスマートフォンサイトを開設してこの機をチャンスにしているところなど、相変わらずgoogleのご機嫌に振り回されていると言ったところでしょうか。
本当に50%はアクセスしてこないの?
弊社が管理している歯科医院Webサイトのうち、都市部の歯科医院サイトに来訪する閲覧者の割合のうち約50%がスマートフォンからのアクセスになります。極端な表現ですがその50%がアクセスをしなくなる可能性が高くなります。
さらに、スマートフォンは競合医院や業者など患者以外のアクセスとは違い(仕事でアクセスする場合はほとんどがまだPCを使用しています)実際に歯科医院を探している人多い傾向にありますので患者予備軍が多い50%を全て失ってしまう可能性が高いのです。
PCとスマートフォンのアクセス割合によって誤差はありますが例えば都心部で70%近くスマートフォンからのアクセスがある歯科医院サイトだった場合、アクセスは今までの3割にまで落ち込み実際の来院数はさらにその数分の一になる可能性もあります。
スマートフォン対応として認識されているかの確認方法
スマートフォンで自医院名を検索して表示される検索結果一覧に「スマホ対応」を書いてあれば4月21日を過ぎても検索結果が下落する事はありません。むしろ今まで上位にいたPCのみのサイトが大幅に下落するはずなので相対的に順位は向上します。
これはgoogleがスマートフォンサイトとして認識しているかがポイントになるので、自医院サイトをスマートフォンで表示出来たからといってもgoogleに認識されなければ意味がないので注意が必要です。
googleの思惑
googleは爆発的に普及したスマートフォンへの対応をを「モバイルフレンドリー」と銘打って以前から推奨してきました。
PCの使用者や使用頻度よりもスマートフォンを使う人間の方がはるかに多く、使用頻度も高い為、今後は「モバイルファースト」と呼ばれるスマートフォンを基準にサイト制作やマーケティングを考えていくという方向性も色濃く打ち出しています。
今回の検索順位の大幅な変更も、依然としてスマートフォンサイトを制作しないサイトオーナーをインターネットを活用したビジネスから「排除」する事を目的としています。何もかもgoogleの意向によって決められてしまう事は釈然とはしましませんが、スマートフォンがさらに便利になる事は間違いありません。
歯科医院にもモバイルファーストを
スマートフォンサイトへの親和性が高い最新のシステムをすでに実装している場合、弊社では数日でスマートフォン対応が可能です。4月21日までに多数の対応依頼が集中する可能性がありますのでお早めにご相談ください。サイト構築から経過年数が3年以上のサイトでも対応できる場合がありますのでこちらもお早めにご相談ください(最新のシステムに対応させるためお時間がかかる可能性があります)
スマートフォンサイトを成功される為のポイントはよく牛丼屋に例えられます。「欲しいものだけを、早く、簡単に、実利になるように」です。
例えば、すぐに電話をかけられるボタンやgoogleマップなどと連動して今自分がいる場所からのナビゲート、スタッフや院内の様子をすぐに見る事が出来る院内ギャラリー、ニーズの高い情報から簡単に閲覧できるようにするオリジナルの「モバイルファースト」が成功の糸口になるのではないでしょうか。
そして「実利」に当たる部分を、競合医院との差別化コンテンツで表現し、どうしても詳しく情報が欲しい人へ深堀した内容のページもわかりやすく表示させるという事が歯科医院のモバイルファーストの第一歩です。
歯科衛生士の求人情報など、スマートフォンで検索される事が多くなってきましたのでもう一度、自医院サイトがこれからの時代にどうのように位置しているか再評価が必要になってきました。