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歯科医院サイトを使ったセルフプロモーション

歯科Webマーケティング | 2018年4月10日

歯科医院Webサイトは単純な歯科医院における集患を第一義にお考えの先生が大変ではないでしょうか。今回は、最近の事件を参考に歯科医院Webサイトを使ったセルフプロモーションを考えてみたいと思います。

悪事千里を走る

インターネットの普及により「ニュースはネット」が当たり前の時代になりました。面倒な事に、ニュースで話題になった人は「徹底的に個人情報を暴露される」という以前はありえなかった問題が蔓延しています。

世間から見た、「歯科医師」のイメージは「成功者」「お金持ち」という歯科医院経営の苦難など袖にもしない一般市民は嫉妬交じりに厳しい視線を送っているものです。大多数の歯科医師は尊敬に値する存在ですがひとたび事件を起こすと、ここぞとばかりに非難、追跡を繰り返し、世に言う「炎上」となるわけです。

ニュースサイトで「歯科医師 ○○」と出ただけで勤務をしている歯科医院を特定され、医院サイトのスタッフページはもちろん、ブログや個人twitterなどがあっという間に掲示板やtwitterなどで拡散してしまいます。

情報の広がりも早いですが、飽きられるのも早いので再起不能とまではいきませんが開業をしている院長の場合は非常に大きなダメージになることは間違いありません。

犯罪を犯してしまうような例は、クレセルクライアント様には関係のない事でありますが何かあるたびに医院サイトのスタッフページは必ず参照されることを留意してください。

良さを伝えてファンを増やすセルフプロモーション

先ほどの例とは逆の発想ですが、スタッフページにある歯科医師をどのようにプロモーションしていくかによって医院の集患だけでなく歯科医師そのものもブランド化する事が出来ます。

スタッフとの有効な関係性をアピール

院内の雰囲気は治療の成否を決める重要な要素であることを前提に厳しい患者の視線にさらされています。

たとえば、通院中にスタッフ同士の不穏な空気を察知すればあっという間に口コミで「医院の評価」として世に出てしまいます。

したがって、人材のマネージメントに優れ、スタッフ内の情報共有が円滑であることをアピールすことが大切です。当然、求人にも良い影響があります。

具体的には、歯科医師と一緒に研修会に出席しているところや治療方法をレクチャーする姿などを出しながら、スタッフの誕生日にプレゼントを渡してるところ、もしくは衛生士が担当している患者と歯科医師が三人で談笑しているシーンの写真などを掲載すると効果的です。

歯科医師としての社会貢献をアピール

ボランティアや地域の口腔内環境改善の為に行っている社会貢献、歯科医療とは関係のない社会貢献も含めて大きくアピールすべきです。

「ボランティアをアピールするなんて」とお思いの先生も多いと思いますが、患者や求職をしている人間にとっては人柄を知りうる大切な要素です。このボランティアや社会貢献という側面の重要性はまず「報酬の為に行っているわけではない」という人間性に起因したアクションだからに他なりません。

事件に巻き込まれて、炎上したとしてもこの社会貢献要素が大きい人間であればあるほどバッシングされる比率が下がる傾向にあります。

家族を大切にする家庭的な一面をアピール

家庭定期な一面は、患者を安心させ身近に感じさせるもっとも大きな要素です。治療技術だけのアピールをしている先生も多いですがこの家庭的な要素とセットでないと専門知識の無い患者は「良さを判断できずに、他の選択肢を選んでしまう」事が多いように思います。

小児の患者とチェアサイド以外で笑顔で撮影した写真を掲載したり、患者家族と一緒に記念撮影などをしている写真が、ヤングファミリー層などの財布の紐を握っている権力者」にとってどれだけ強力なコンテンツか今更詳しく説明するまでもありません。

すでにご家庭をお持ちの方は、ぜひ家族単位で円満で幸せな家庭をアピールしてみてはいかがでしょうか。

治療技術の向上を常に目指す、歯科医師の姿をアピール

広義においてはもっとも社会貢献になるアピール要素ですが、未だにスタッフページには歯科医師の学歴や職務経歴のみでそれ以外何も掲載されていないサイトがほとんどです。

勉強会、学会への参加やその内容を「患者に分かるように掲載」しているようなサイトはまず皆無でしょう。

わかりにくいものをわかりやすく解説するだけで、評価が高くなることは想像に難くありません。

大切な事は良さの「見える化」

評価する側の患者は知識の無い一般の人間ですので、専門知識を一般知識に変換する「翻訳機」としてWebサイトを活用しない限りどのようなコンテンツを掲載してもまったく意味がありません。しかし、患者にとって「好まれる人間」はあらゆる面で医院経営、歯科医師としてのキャリアに大きな恵みをもたらせてくれるに違いありません。

インターネット上の炎上も、嫉妬に起因した正義感が出発点です。好まれる人間でありさえすればリスクは最小に、メリットは最大にと期待する事が出来ます。

歯科界のwebトレンドは3~5年遅れて来る

歯科Webマーケティング | 2018年3月31日

数年前に終焉したSEOの営業がいまだに歯科医院に来る理由

いまだに「検索順位を上げて増患を」と電話やFAXが多く届いているのではないでしょうか

実はSEOという言葉で仕事が取れるような時代ではなくなってきたのですが以下の要因が歯科界を「特別なマーケット」にしています

  • 個人経営の歯科医院は常に楽に増患の方法を探している
  • 歯科業界の景気動向を見ると、危機感を持っている経営者が多い
  • 一般企業と違い、マーケティング手法についての情報摂取や取捨選択が出来ない
  • 相談相手がいないので、自己判断が出来ない

この事を熟知している営業会社は、一般企業ではすでに使い古されて効果のあるなしに関係なく歯科医院へ熱心にアプローチを行います

しかし、それでも徐々に「効果がなかった」という体験談が噂になったり「○○はもう時代遅れで今は□□が流行っている」と知り合いに聞くなどしたものを他の医院で行っているところを見てようやく時代の移り変わりに気がつきます

経験則ですが歯科界は一般企業から3年~5年ほど遅れていると言わざるを得ません

これも逆説的に考えると3年~5年は、一般的な手法や考え方でも歯科業界の中では「先進的で効果的な手法を独占」する事が出来ます

手法が変わっても相変わらず「これで患者が○○倍に」

以前はWebサイトを作りだけで「これで患者が○○倍に」というキャッチの宣伝が多かったですがその後はSEO、PPC広告、スマートフォンサイトなど手を変え品を変えてもキャッチコピーはほぼ間違いなく「これで患者が○○倍に」になるようです

Webマーケティングの目的が増患、増益である事は不変でありますからある意味で正しいコピーだとは思いますが、裏を返せばその広告を展開している企業は「要は何でもいいから成約したい」という願望をそのまま形にしているだけです

最近では歯科業界へのこの手の広告も効果が少なくなってきたと関係者は嘆いているそうですが、マーケティングリテラシーの低い経営者へはそれでも効果は0ではないそうです

「話だけでも」と思っている方は再度の熟考をお勧めいたします

SEOがダメならPPC広告?

廃業に追い込まれ、行き場のなくなったSEOやネット広告の業者はどこに行ってしまったのか

ネット広告は費用によってサイト上部に表示されるので上位表示という点では間違いなく効果があります

ただし、それが増患に繋がるかどうかは検討が必要です

googleで何かを検索した時に表示されたスポンサーサイトをクリックした経験がどれほどあるでしょうか?

ましてやそこから、そのサービスを利用したり何かを購入したりという経験がどのくらいあるでしょうか

歯科医院という医療機関を「有料広告サービス」を使ってどのくらい利用されるものなのか、費用対効果という点で大きな疑問が残ります

SEOやネット広告業者が「コンテンツマーケティング業者」

廃業に追い込まれ、行き場のなくなったSEOやネット広告の業者はどこに行ってしまったのか

以前、隆盛を極めていたSEO業者のサイトを久しぶりに開いていると「次世代SEO、コンテンツマーケティングの専門カンパニー」と書いてありました

確かにコンテンツマーケティングは「検索サイトからのアクセス」は増加します

しかし狙ったキーワードの上位に表示させるためには膨大なページ数とテキスト量が必要となります

ではこの業者は内容の差異を偽ってPRしているのでしょうか

実はここに行き場の無くなったSEO企業の「苦心の論理立て」があります

すでに一般には「SEO」という言葉の意味が変わっている

一般的にSEOという言葉は「順位」ではなく「検索サイトからのアクセス増加」を意味しています

ですので、コンテンツマーケティングをSEOと表現する事はある意味で正しいです

しかし、狙ったキーワードで上位を目指したい歯科医院の実際とは違います

一般に認知されているからという理由で検索順位の上位を期待させるPRを展開しているわけです

成果指標そのものが違うので、後々問題になる事も多いようですのでこのようなサービスと向かい合う時は成果指標がそもそも何であるのかをまずご確認ください

次のトレンドはコンテンツマーケティング

歯科Webマーケティング | 2018年2月15日

クレセルクライアント様向けのメールマガジンからブログにコンバートしての第一回は歯科医院Webマーケティングの今後のトレンドになる「コンテンツマーケティング」がどのようなものか、どのように「歯科界にトレンドとして広がっていくか」を考えます

アクセス数を上げる、たった一つの方法

時代は今「検索サイト全盛期」

URLを直接入力する人が極端に少ない事や、スマートフォンなどの端末で「音声入力での検索」が一般化してきている事からWebサイトの検索、言いかえると「情報を探す」という行為は検索サイトを活用する場合がほとんどです

だからこそ、アクセスを集める為にSEOや検索サイトに掲載するPPC広告(スポンサー広告)をサービスとする企業、それを求める顧客が市場には多数存在ます(正確には「しました」という過去形です)

ですが、最近ではgoogleが検索結果の算出に人工知能を用いてWebサイトの重要性を判別しているのではいかという噂が流れるほど人為的なテクニックで検索順位上位にWebサイトを表示させる事が困難になってきました

では、どうやってアクセス数をあげ、多数の顧客を自サイトへ呼び込むかというWebマーケティングの方法論が必要です

コンテンツマーケティングは古くて新しい手法

SEOの効果的な対策としてこの数年注目されているのが「コンテンツ」です

正確にはgoogleが検索上位に掲載するサイトは「内容の質と量を大きく評価する」と宣言し、それを実行したあたりからこの流れが出来あがってきました

しかし、サイト内の文章の充実は最近注目されたものではなく、インターネット黎明期からWebコンサルタントによって延々と提唱されていたマーケティングの方法です

SEOの対策として「まったく新しい考え方」と捉えられがちですがこの方法は「古くて、新しい手法」であります

具体的な指標

  • 1ページにつき、2000文字以上で定期的に内部の文章を追加編集を行っている
  • あるテーマについて専門的な情報が詳しく正確に解説されている
  • 閲覧者にとってわかりやすい書き方、構造になっている

この三つが揃っているページが多数あるサイトは検索サイトからのアクセスが非常に高くなるという場合が多いようです

弊社の管理している歯科医院Webサイトでこのコンテンツマーケティングに成功しているサイトと一般的な歯科医院Webサイトの平均アクセス数との比較では軽く50倍を越えるようになってきました

逆説的に考えると、そうでないサイトはアクセスを集める事が徐々に難しい時代へと移り変わってきました

コンテンツマーケティングが流行するわけ

SEOの終焉

以前のSEOは内部(HTMLなどの構造的な対策)と外部(他サイトから大量のリンクをもらう)事の二通りが主な手法でした

しかし、google内の「人為的に順位操作が出来ないようにする対策」が日々高精度にになり専門業者ですら軒並み廃業するような事態になっています

以前SEO業者として有名だった企業が、外国で問題を起こし先日ニュースになっていましたが現在ではSEOでは成果を上げる事が出来ずに2chなどの悪評を取り除くサービスなどで荒稼ぎしながら別事業を模索していると報道されていました

歯科などの国家資格を背景としたやや閉鎖的な業界ではまだSEOという言葉は健在ですが、よりリアルなスピード感でマーケティングを行っている一般企業ではSEOという言葉の意味そのものが変わってしまいました

皮肉な事ですが、検索サイトで「SEO終焉」と調べていただくと関連記事が山のように出てきます(googleが意図してそのような検索結果にしているとは思いたくありませんが)

アクセスアップの方法としてgoogleが推奨

そのgoogleはアクセスアップの方法として「顧客目線(ユーザー)でのサイト作り」を異常なほど強調しています

アクセスアップを図る時は、閲覧者にとって価値のあるコンテンツ(専門性、ユーザーの欲求や問題を解決する、わかりやすい)である事が唯一の方法でなおかつ効果的であると繰り返しPRしているのです

実際にこの考え方が有効な理由は以下のように説明できます

googleのビジネスモデルは、出来るだけ多くの人に多くの機会「googleにアクセスしてもらう事」によって生み出されます

主に広告の収益が多いですが、出来るだけたくさんの人に使ってもらう為にはgoogleで検索して表示されたサイトが利用する人にとって、有益である事が非常に重要です

したがって、google(検索結果はGoogleとYahooは提携しているのでほぼ同じ内容が表示されます)は価値のあるコンテンツを掲載してくれるサイトを「優遇する」というわけです

閲覧者を増やしたいのであれば閲覧者にとって価値のあるコンテンツを作り続ける事がこれからの時代は必須となりました

資本力に頼らないマーケティング

SEO業者が全盛だった頃は、資本力こそが順位を決めるものでした

内容や構造よりもとにかく有料で他サイトからのリンクを購入する事が順位を向上させる最も有効な手段だったからです

しかし、コンテンツマーケティングは内容の専門性や閲覧者にとっての有益性が問われてきます

単純に資本があれば順位が上がるというものではすでになくなっているのです

逆説的に考えると、資本がなくても(低予算)大手サイトよりも検索順位を上位に位置させたりアクセスを集める事が可能になりました

これは、googleが制定したWebマーケティングのルールではありますがコンテンツの価値さえ高ければ誰もがマーケティングの勝者になれる事を意味しています

モバイルファーストのSEO

歯科Webマーケティング | 2018年1月28日

googleがモバイルフレンドリーを強く推奨した事でWebサイトのスマートフォン対策がもはや必須になる時代になりました。

思い起こせば震災前(2011年以前)はスマートフォンを所有している人もそれほど多くないだけでなく、歯科医院サイトのアクセスもスマートフォンで行う人も限られていました。

しかし、現在は都心部の歯科医院サイトでは全体の半数かそれ以上の割合がスマートフォンからのアクセスです。

「モバイルフレンドリー」という言葉がこの春から一般の方の耳にも入る様になってきましたが、これからはスマートフォンに主眼を置いた「モバイルファースト」という考え方のWebプロモーションが歯科医院の来院数に直結する時代になりました。

今回は、SEOの話題をスマートフォンに絞った「モバイルSEO」について数回にわたって考えてみたいと思います。

Googleが求めるモバイルサイト

Webサイトを提供する側としては、やや不本意ではありますが検索サイトを通じてアクセスを集める為にはGoogleが好むサイト作りを行う必要があります。

そのためにはまず、コンテンツマーケティングという言葉が主流になった根源でもあるgoogleのインターネット検索にたいしての一つの考え方を読み解く事が第一歩となります。

そもそもgoogleは閲覧者に「より便利に頻繁に使用してもらう」という企業としての大きな使命を持っています。したがって、検索結果で表示するサイトには「閲覧者にとって有益な情報」である事が大前提です。

ですから、googleは基本的に「google以外の広告要素」を認める事がありません。例えば歯科医院サイトが来院を目的とした宣伝広告だけのサイトだった場合、「価値の低いサイト」だと判断します。

広告要素はgoogleのスポンサー広告のみを本流とし、全てのWebサイトは閲覧者が便利に使う為のアプリのような存在であって欲しいとgoogleは考えているのです

したがって、閲覧者が自分の視点で「便利なサイト」だと認識できるようなサイトであれば、さらにスマートフォンで見た時に便利に使用されるサイトであれば結果としてアクセス数は伸びていくという論法がGoogleが求めるモバイルサイトのSEOです。

事実、SEOを研究している人間には数年単位(2012年あたりから)の時間をかけてgoogleに好まれるサイトを制作したところ、ビッグキーワードで信じられないほど上位にラインキングされて大量のアクセスを集めている成功事例も多数報告されています

スマートフォン端末を患者来院に結び付けるには

PCと違い、スマートフォンには独特の特徴があります。googleに好まれるモバイルサイトを作っていく為にこの特徴はぜひとも押さえておくべきポイントです。

  1. 画面が非常に小さい
  2. 通信スピードが遅い(光回線などと比較して)
  3. 一つのサイト内に滞在する時間や閲覧ページ数が少ない
  4. 常に端末からアクセス出来る

上記のポイントはスマートフォンでの集患を考える上で非常に重要です。

特に、3と4はWebマーケティングの考え方(様々な方法論の優先順位)を大幅にバージョンアップする事が成否を別けると言っても言い過ぎではありません。

スマートフォンには「アプリ」と呼ばれるそれぞれの機能に特化したプログラムがありますが、使用している人間は「スマートフォン=ある機能に特化した便利なツールの集合体」という認識が強い為にスマートフォンでWebサイトを見たときも「明確な機能」が必要になります

この「機能」を歯科医院モバイルサイトが持つ事が短時間で判断をするスマートフォンから来院患者に選ばれる最も効果的なステップです。

歯科医院サイトが持つべき「機能」

一言で表現すると「問題解決」という機能です。

エンターテイメントやお天気、乗り換え情報などと同等にスマートフォンアプリと同列に歯科医院サイトは「操作」されます。

そこで求められる事は、サイトを閲覧している人間が持つ「問題」をどれだけ早く、簡単に、良い条件(時間や費用)で解決出来るかによって「有益」もしくは「便利」と認知されます。

「健康」という言葉を全ての主語にする歯科医院にとって「操作」や「便利」という言葉には強く違和感を持つ方も多いと思います。

しかし、閲覧者のほとんどはスマートフォンを「便利に操作」する事で歯科医院を選択します。

そこで、患者にとっての問題解決が最終的に歯科医院への来院、治療へと結びつける事が、新しい端末、マーケットに「適応」出来た歯科医院ではないでしょうか。

問題解決とは何か

ここで考えなければいけない事は何をもって「問題解決」とするかについてです。

みなさんは「キーワードアドバイス」というインターネット上のツールをご存知でしょうか?

これは検索サイトで「どのキーワードがどのくらい検索されているのか」を測定するサービスです。

無料、無登録で使用出来るサービスもありますので以下のサイトをご覧ください。(インターネット上には様々なキーワードアドバイスツールがございます。サービスごとに誤差がありますのであくまでも参考数値と把握する必要があります)

http://tool.ferret-plus.com/tkwsearch

検索入力のようなところに、例えば「インプラント」と入力するとインプラントというキーワードでどの程度検索されているのか、さらにインプラントというキーワードに合わせて検索されている語句を調べる事が出来ます。

インターネットの検索キーワードは、「問題になっている事柄そのもの」である事が非常に多いです。

そこで、このツールを使用して歯科に関わる事柄でインターネット上で検索される「問題」を調べ、解決方法を歯科医院モバイルサイトで提供する事が出来れば、「機能する歯科医院モバイルサイト」として認知されるのではないでしょうか。

次回は、問題の調査方法を詳しく解説し、実際にどのようにサイト内を強化すべきか考えてみたいと思います。

知らないではすまされない、歯科に訪れる「IoT」とは

歯科Webマーケティング | 2016年4月28日

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)という言葉をご存じでしょうか。

一般には2014年あたりから普及し始めている言葉です。

IT業界にいる人間はさらにその前から「これからの時代に必ず訪れる世界」とい認識でで確実視されているある技術浸透を指していました。

一般的に情報が普及すると3年程度経過してから歯科界に情報が届いてくるタイムラグに今回も合致して今年に入ってから、歯科の話題でIoTのニュースが登場する事が非常に多くなりました。

いまさら聞けない「IoT」とは

IoT:Internet of Thingsは「モノのインターネット」と呼ばれています。

インターネットは元々パソコンが電話回線を通じて情報のやり取りをするものでした。

しかし、今では携帯端末で容易にインターネットに接続する事が可能で、携帯=インターネットだと認識している人が圧倒的ではないでしょうか。

モノのインターネットとは、PCやスマホなどこれまで使用されていた通信機器ではなく、「様々なモノをインターネットに接続」してしまい、新しい機能を付け加える事として世の中をさらに便利にしようという考え方です。

最近では、車や家電製品(冷蔵庫やエアコン、オーディオなど)をインターネットに接続するサービスが登場していますが2016年現在ではさらに多くのモノがインターネットに接続し、コントロール出来るようになっています。

この流れは最終的に、当然のように歯科界へもたどりつきます。

歯ブラシが指導しながら口腔内環境をリサーチ

某家電メーカーが開発した無線通信(bluetooth)で歯ブラシとスマートフォンを連動させる電動歯ブラシを開発・発売している事をご存じの方も多いのではないでしょうか。

数社から発売されていますが、例えばブラウン社の製品はスマートフォン内に表示された歯列図にどの程度磨けているかの表示やブラッシングガイドに従って口腔内をくまなくブラッシングできるようになっています。

よく磨けているところ、磨けていないところなどを把握するだけでなく、歯ブラシを押しつける強さを測定して最適な強さを表示する機能や、日々のブラッシング履歴をグラフ化して確認する事が出来ます。

まるで、Webサイトのアクセス解析です。

そして何より気になるのはその後に表示される「歯科医師に相談」というボタンです。

これはブラッシングの後に歯科医院へ予約を入れる事が出来るボタンです。

最も口腔内への関心が強いブラッシング時に予約を取らせるという事が、「便利」という名目で作られたIoTが以下にマーケティング的にも優れたものかを物語っています。

近い将来の歯科衛生士は毎日のブラッシングをネットを介して把握する事に

今はまだスマホと歯ブラシの連動です。

しかし近い将来にはブラッシングデータがインターネットからかかりつけ歯科医院のデータベースに格納され、歯科衛生士は患者の日々のブラッシングの状況を全て把握する日が来るかもしれません。

定期メンテナンスはスケーリングとデータチェック(患者と日々のブラッシングデータを検討するカンファレンス的なものも含めて)が主になるかもしれません。

今IT業界は人工知能の話題(botと呼ばれています)で持ちきりですが、TBIはスマートフォンを通じて人工知能が行う未来が容易に想像されます

歯科医師・歯科衛生士の必須スキルに「IT」が追加される日

IoTや人工知能は様々な人間の仕事を奪ってしまうと言われていますが、歯科業界も例外ではありません。

インターネットや人工知能に出来ないところに医療サービスや人間関係が生み出す健康への啓もうを見出す事が、新たな歯科医療サービスを作り出す第一歩だと言えます。

まだ非現実的ですが、電動歯ブラシの中に唾液検査の機能を実装する事が出来たら定期メンテナンスという言葉は口腔内だけの限定された名称ではなくなり、予防歯科という言葉は新しい意味を生み出す事でしょう。

近い将来、歯科医師・歯科衛生士の求人要綱に「IT」という項目が付け加えられる日もそう遠くないのではないでしょうか。

歯科界とコンテンツマーケティングは抜群の相性

歯科Webマーケティング | 2016年4月15日

コンテンツマーケティングに絞ったテーマに戻します(SEOについては前回を参照してください)。

実はこの手法は歯科業界にとっては抜群の相性の良さが特徴です。

そもそも、力を入れている歯科医院サイトであれば少なからずこのコンテンツマーケティングを行っています。

良い例が、細かい解説付きの症例集、スタッフの詳細プロフィール、医院設備の解説と写真などです。

これは患者の要望に直接的に有益となる情報を体系化してて展開している事になります。

googleが求める、コンテンツそのものです。

歯科医院Webサイトの内容充実そこが、最良のSEO(アクセスを集めるという意味の)である事を広告業者は決して口外する事はありません。

googleだけでなくインターネットという存在そのものがWebサイトを運営するサイトオーナーへ直接、有益なコンテンツを作成する事を強く求めています。

そして、その求めに応えられた一部のサイトだけが多くアクセスを集め、大勢のユーザー(患者、患者予備軍)に指示されていく仕組みです。

歯科治療の専門ブログ(コラム的な要素の文章)が一番早く効果的な方法

歯科医院は名前の通り歯科治療を行う医療施設です。

施設であるからには設備と人材がそこには常駐し、定められた時間内で医療サービスを受ける事が出来ます。

したがって、歯科医院の内側には歯科治療の情報が際立って多いはずです。

逆説的にはそれ以外の情報はほぼ皆無のはずと考えられます(それほど単純ではありませんが)。

googleが望む、大量のテキストやページ数、内容の専門性、ユーザー(患者、患者予備軍)の有益度を考えると歯科治療の専門的な情報を定期的に更新する形が最も効率が良く、これ以外の方法でアクセスを集める事はほぼ不可能です。

近年のWebサイトではブログ形式で多機能(カテゴリー分けなどが容易)なシステムが増えてきました。

弊社で作成をしたWebサイトも今では高確率でこのシステムを実装しています。

初期コストを極端に少なくして歯科専門情報を定期的に更新するにはこのシステムを利用する事が最も早く、経済的であります。

月間1万アクセスの歯科医院サイトになる為の具体的な方法

2000文字以上で出来るだけたくさんのページを歯科医院Webサイトが保有する事を考えると一番、早く楽に出来る対策がブログのように簡単に書ける歯科情報の定期的な発信です。

この手法を用いて、どのようにアクセスを集めて行くか具体的に考えて行きます。

目標はまず月間1000アクセス。

その次は、3000、5000、最終的に月間1万アクセス

現在のアクセス数は、現段階では考慮せずにまず月間1000アクセスを目指します。

1000まで

これは医院ブログなどを頻繁に更新している医院であればスタートから半年程度で達成する事が可能です。

さらに、1000までであれば執筆するテーマも歯科に関係ないもので達成可能です。

3000まで

1000から2000、3000までは非常に困難です。

何が困難かというと、1000までは一つ記事を書くと少しアクセスが上がるような時期がモチベーション維持に結びつくのですが1000から上はそう簡単にはいきません。

書いてもなかなか上がらないという時期があるのでみなさん、ここで諦めてしまう事が多いです。

ここで、ブログ形式で日記のように書いていた内容を「歯科治療の話題」に絞り込む事が大切です。

当たり前の事ですが、歯科医院のサイトなので歯科治療の話題が多くならないとgoogleから「専門性」という側面で評価される事はありません。

逆に「ランチやディナーの写真専門サイト」という認識されてしまう可能性すらあります。

5000まで

歯科治療の話題で絞り込んだら、自医院の特徴的な治療や患者に本当に必要だと思われる

予防や困りごとを解決する内容などを「カテゴリーに分けて」書く事が必要になります。

例えば、インプラント、予防定期メンテナンス…などのようにカテゴリーを作成してそれぞれの内容を執筆する事で徐々にアクセスが伸びてきます。

10000以上

単純にページ数だけでは10000を越える事は出来ません。

ここまで来ると、「実はニーズのあった治療内容」もしくは「実はよく検索されていた歯科キーワード」に当たる必要があります。

ニーズのある項目の「専門サイト」と認識されれば10000アクセスは決して夢の数字ではありません。

どのキーワードや項目が当たるかは、内容やそれぞれのカテゴリーのページ数にもよるので一概には言えませんが、数多く記事を書いているサイトほど当たりやすく専門性と有益性が高いと判断されているようです。

この領域に達するまではひたすら記事を書き続けるしかありません。

内容はチェアサイドで語られる一般的な歯科治療の話題

アクセスを集めると言ってもそれほど堅苦しく考える必要はありません。

チェアサイドで語られる、患者が知るべき事、知っておくと患者にとって有益な事を項目ごとに抜き出してわかりやすく解説するだけです。

慣れるまではチェアサイドの内容をそのまま掲載するだけでも効果があります。

一通り書いたら、それぞれの項目を細分化する形で別の記事を作ると話題の原案に困る事が少なくなります。

テレビやネットなどの時事ネタを取りいれる

検索するときのモチベーションにテレビで話題になったりネットで注目されたたものなどがあります。

テレビで紹介すると、そのサイトがアクセス増加でサーバーダウンなどというニュースをよく耳にしますが意外とテレビの話題性も侮れません。

そこで、例えばホワイトニングの話題を出すなら「昨日のテレビで話題になっていた芸能人○○さんのホワイトニング」などと検索されそうなキーワードを盛り込んでその点について投稿するという手法です。

やや専門的な言葉ですがバズマーケティングと呼ばれる手法の応用です。

世間的に話題になっているものにかけて歯科の話題を切り出すという考え方は非常に重要なので常に意識してください。

閲覧者の困りごとを詳しく解説する文章にする

歯科の話題を一方的に公開するのではなく、患者にとっての困りごとを解決するための記事も効果があります。

Yahoo知恵袋やOKWebのような意味合いのものだと考えていただければ、わかりやすいと思います。

チェアサイドでよく出る疑問や質問などをテーマにして、回答するページを作成すると有益性を強く認められる結果となります。

困りごとの解決は、困りごとそのものがインターネット上に数え切れないほど存在するので記事の話題探しには事欠かないというメリットがあります。

「記事の内容に困ったらQ&A」と覚えてください。

やってはいけない事

そんな中でも記事を書くときにやってはいけない事もあります。

この点を留意しておかないとせっかくたくさんの記事を書いても全て無駄になってしまうので注意が必要です。

医院の宣伝をする

宣伝的な要素が大きい投稿はgoogleの人工知能(あくまで噂ですが)に排除されてしまいます。

あくまでも、患者の有益性だけを考えて自医院の宣伝になるような言い回しは避けた方が賢明です。

どこにでもある治療法の解説をする

例えば「インプラントは、顎の骨にチタンで出来たネジ状のものを…」などとどこにでも出ている解説を書いても他のサイトと「ほぼ同じ内容」と判断されてしまいます。

さらに患者への有益性も非常に低くなるので同じ説明でも、テーマを絞った書き方がよいでしょう。

テレビやネットを見た感想文を書く

あくまでも患者への有益情報を提供する事が高評価に繋がります。

テレビを見た感想のような落ちのない話や、業界への漠然とした批判などは評価を落としてしまいますのでお気を付け下さい。

「宣伝」を売るな、「経験」を売れ

数年前からWebマーケティング業界のセミナーなどに参加すると挨拶文のように語られる常套句です。

これは、記事が伝える内容を宣伝的な「人を捕まえる文言」ではなく「サービスを利用するとどのような満足、成功が得られるのか」という視点で執筆すべきという考え方です。

伝えられた経験が受け入れられれば、必ずサービス(この場合、来院)を利用してもらえます。

伝えられた結果、他の医院が選ばれるようであれば自医院の治療内容をもう一度見直す必要があるでしょう。

旅行サイトやインテリア、住宅サイトに写真が多数掲載してあるのは写真から「実際の想像」を促しているからに他なりません。

最終的にgoogleから高評価を受け、アクセスが集まるサイトは良い体験を多数掲載しているサイトです。

モバイルフレンドリー対応から10日

歯科Webマーケティング | 2015年4月30日

いよいよ先週の火曜日21日からWebマーケティング業界全体を震撼させたgoogleのスマートフォンサイト用検索順位改定プログラムが実装されました。

そこで、改定後どのように変化したのか今後どのようにすべきなのか今の段階で出来る事、すべき事にフォーカスを当てて競合とのアドバンテージを作り出したいと思います。

対応後も検索順位はまだ「動きなし」

21日後、おそらく世界中のWebクリエーターが、特に「Web担当者」と呼ばれるWebサイト運用の専門家たちが固唾をのんで見守った検索順位は実はまだそれほど大きな動きは確認できません。

少なくとも歯科関連サイトについてはほぼ動きがないという状況です。しかし、あらかじめ予告されていた大幅な順位変動だけにgoogleのプログラム入れ替えとともに徐々に順位に影響が出る事が予想されます。

今、順位が変動しないからと言って安心は出来ません。googleが予告したように順位は必ず大幅に下落します。

歯科医院サイトは未対応が大多数

改めて歯科医院サイトがモバイルフレンドリーになっているか、人口密集地の都心で区や駅名などのビッグキーワードで上位に位置するWebサイトを独自に調査いたしました。

無作為に検索してチェックしたところ100サイト中、対応済みが36サイトしかありませんでした。全体からしてみるとこの36%です。

比較的、対応されている可能性が高いエリアを選定してもこの数字ですので実数はさらに下がるのではないでしょうか。

これは64%のサイトが検索結果からはるか下位へ順位を落としてしまうという事に他なりません。

当然ですが、露出の高さという点でスマートフォンサイトを運用している歯科医院は64%のサイトよりもはるかに上位でアクセスを集める事が可能です。

競合医院の対応状況を確認する

そこで、競合サイトが実際にスマートフォンに対応しているのかどうか調べる方法がありますのでご紹介しておきます。

モバイルフレンドリーテスト

https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/

googleが無料で提供しているモバイルフレンドリーかを確認する事が出来るサイトです。

画面中央の入力欄に、チェックしたいサイトのURLを入れるだけで細かくチェックして結果をすぐに表示してくれます。

競合サイトのURLを入力するとgoogleの判断でモバイルフレンドリーと見なされるかどうか知る事が出来ます。

もし、競合サイトが未対応であればスマートフォンで検索した場合に大きくアクセス数や露出に差をつける事が出来るチャンスとなります。

googleの思惑に全て相乗りする事は日々地道なWebサイトの管理をしている身としては釈然としませんが「Webサイトの勢力図を根底から変えてしまう可能性」を利用しない選択肢はありません。

モバイルフレンドリーな「選ばれる歯科医院サイト」

まだ競合の対応率が低い状態でスマートフォン対応サイトを公開すれば大きなアドバンテージを得られます。

そこで「PCサイトとは違うからどこに気をつければいいの?」という方の為にもう一度、スマートフォンサイトの特徴と必要な構造を確認しておきたいと思います。

スマートフォンを使用した場合、ひとつのサイトに滞在する時間は非常に短く「欲しい情報を瞬時に見れる」事が生命線と言い換えられるほど重要です。

優先順には以下の順番で情報の位置や大きさを決定します。

ポイントは診療内容など長文のコンテンツばかりを目立たせてしまい、患者を混乱させない事です。スマートフォンサイトの目的はあくまでも来院へのコンタクトやアクセス情報などを短時間でわかりやすく伝えられたかどうかに主眼を置いて、人気の高い、スタッフ情報、院内ギャラリー、ブログなどを読みやすく展開するところにあります。

来院につながる最低限の「基本情報」

  • 診療時間や電話番号
  • アクセス(地図や交通情報)
  • 問い合わせ(電話、メール)

医院の「見える化」

  • スタッフ
  • 院内内装・設備(写真)

何度も訪問させる「連続性」

  • 更新性の高い記事(ブログなど))

このような情報があればさらに競合に差をつける事が可能です。

近隣の競合医院のチェックと合わせてこの機を「差別化のチャンス」と捉えて活用してください。

あと18日で検索順位が大幅下落?

歯科Webマーケティング | 2015年3月4日

2月27日にgoogleが検索結果について大きな発表をおこないました。

2015年4月21日にスマホ対応が検索結果に重大な影響を与える

この一文によりWebマーケティング業界は大騒ぎになっています。それと言うのも歯科だけに限れば都心部の歯科医院Webサイトはおおよその平均で約50%がスマートフォンからのアクセスになっているからです。

スマートフォンサイトを持たない歯科医院は単純計算でアクセス数(それも業者などではない純粋な患者予備軍の可能性が高いアクセス)が50%減ってしまう可能性が高いからです。

4月21日が日本時間なのかアメリカのgoogle本部の時間なのかはまだわかりませんが、今までの傾向から前後2日程度には開始される事はほぼ間違いありません。

スマホサイトを持っていないとアクセス激減

今回の検索結果表示が影響するのはスマートフォンで検索した場合の検索結果です。

去年の秋くらいからスマートフォンで検索をするとスマートフォンサイトを持っているサイトには「スマホ対応」という添え字が加えられていた事に気がついた方はどのくらいいるでしょうか。

今までは単なる指標、閲覧する側にスマホサイトがあるので「読みやすい」と認識させるための標識に過ぎませんでした。

しかし、4月21日からはこの指標を持っていないサイトは検索結果に「重大な結果」が訪れます。

具体的には大幅に検索順位を下げて、スマートフォンサイトを持っていないサイトが上位表示をされる事はなくなるという結果になります。

なぜ大騒ぎになっているか

タイムリミットはおおよそ45日、それを過ぎればどのようなサイトでも検索順位を大幅に下げてしまう事になりますので歯科医院サイトはまだ経営への影響は少ない業種ですがオンラインショッピングなど収益をインターネットに限定したビジネスモデルの場合、死活問題です。

このタイムリミットまでの間に、スマートフォンサイトの作製、変更対策を完成させなければ検索順位を大きく落とす事になるので世界中のクリエーターが大騒ぎしています。

そして、Webマーケティングの専門家やクリエーターの騒ぎを聞きつけたサイトオーナー(歯科医院で言えば経営者の院長でしょうか)もこの事態に強い危機感を持って推移を見守っているようです。要はWebサイトに関係するほぼ全ての立ち位置の人間が戦々恐々としている状態です。

サイトの規模などによっては今からでは到底間に合わずにすでにあきらめムードのサイトや、クリエーターの手が足りずに結果として間に合わないサイト、すでにスマートフォンサイトを開設してこの機をチャンスにしているところなど、相変わらずgoogleのご機嫌に振り回されていると言ったところでしょうか。

本当に50%はアクセスしてこないの?

弊社が管理している歯科医院Webサイトのうち、都市部の歯科医院サイトに来訪する閲覧者の割合のうち約50%がスマートフォンからのアクセスになります。極端な表現ですがその50%がアクセスをしなくなる可能性が高くなります

さらに、スマートフォンは競合医院や業者など患者以外のアクセスとは違い(仕事でアクセスする場合はほとんどがまだPCを使用しています)実際に歯科医院を探している人多い傾向にありますので患者予備軍が多い50%を全て失ってしまう可能性が高いのです。

PCとスマートフォンのアクセス割合によって誤差はありますが例えば都心部で70%近くスマートフォンからのアクセスがある歯科医院サイトだった場合、アクセスは今までの3割にまで落ち込み実際の来院数はさらにその数分の一になる可能性もあります。

スマートフォン対応として認識されているかの確認方法

スマートフォンで自医院名を検索して表示される検索結果一覧に「スマホ対応」を書いてあれば4月21日を過ぎても検索結果が下落する事はありません。むしろ今まで上位にいたPCのみのサイトが大幅に下落するはずなので相対的に順位は向上します。

これはgoogleがスマートフォンサイトとして認識しているかがポイントになるので、自医院サイトをスマートフォンで表示出来たからといってもgoogleに認識されなければ意味がないので注意が必要です。

googleの思惑

googleは爆発的に普及したスマートフォンへの対応をを「モバイルフレンドリー」と銘打って以前から推奨してきました。

PCの使用者や使用頻度よりもスマートフォンを使う人間の方がはるかに多く、使用頻度も高い為、今後は「モバイルファースト」と呼ばれるスマートフォンを基準にサイト制作やマーケティングを考えていくという方向性も色濃く打ち出しています。

今回の検索順位の大幅な変更も、依然としてスマートフォンサイトを制作しないサイトオーナーをインターネットを活用したビジネスから「排除」する事を目的としています。何もかもgoogleの意向によって決められてしまう事は釈然とはしましませんが、スマートフォンがさらに便利になる事は間違いありません。

歯科医院にもモバイルファーストを

スマートフォンサイトへの親和性が高い最新のシステムをすでに実装している場合、弊社では数日でスマートフォン対応が可能です。4月21日までに多数の対応依頼が集中する可能性がありますのでお早めにご相談ください。サイト構築から経過年数が3年以上のサイトでも対応できる場合がありますのでこちらもお早めにご相談ください(最新のシステムに対応させるためお時間がかかる可能性があります)

スマートフォンサイトを成功される為のポイントはよく牛丼屋に例えられます。「欲しいものだけを、早く、簡単に、実利になるように」です。

例えば、すぐに電話をかけられるボタンやgoogleマップなどと連動して今自分がいる場所からのナビゲート、スタッフや院内の様子をすぐに見る事が出来る院内ギャラリー、ニーズの高い情報から簡単に閲覧できるようにするオリジナルの「モバイルファースト」が成功の糸口になるのではないでしょうか。

そして「実利」に当たる部分を、競合医院との差別化コンテンツで表現し、どうしても詳しく情報が欲しい人へ深堀した内容のページもわかりやすく表示させるという事が歯科医院のモバイルファーストの第一歩です。

歯科衛生士の求人情報など、スマートフォンで検索される事が多くなってきましたのでもう一度、自医院サイトがこれからの時代にどうのように位置しているか再評価が必要になってきました。

有力サイトの利用者と歯科医院サイトのコンテンツ制作

歯科Webマーケティング | 2015年1月26日

800万インストール超えの大人気ニュースアプリ Gunosy

サービス開始後、様々なメディアに取り上げれ当初は著作権の問題から成功を疑問視もされていたグノシーは昨年から急成長をしているようです。

グノシーは後述するAntennaと同様「キュレーション」というジャンルのアプリ、Webサービスです。キュレーションとは個人の興味や趣味などを学習して表示するニュースや話題を変化させてさらなる深掘りをさせるという自動学習型の情報ツールです。

男女比はほぼ半々ですが、ネット上の情報を効率よく摂取して活用しようとする層が各年代まんべんなくいる事がわかります。

20代~30代のインターネットの活用率が多いホットスポットはもちろんですが、40代、50代も積極的に活用している事がわかります。これはネット活用の年代が広がり様々な年齢層がインターネットを活用して積極的に「効率よく」情報を摂取しようとするニーズが明らかに読み取れる情報です。

出典:Gunosy広告資料

男性 57%

  • 10代 16%
  • 20代 28%
  • 30代 23%
  • 40代 17%
  • 50代 9%
  • 60代 6%
  • ジム通い、本、資格の取得などにお金を使う人 51%
  • 年収700万円以上 21% 500万円以下が約50%
  • 車を所有している人 56%

女性 43%

  • 10代 12%
  • 20代 39%
  • 30代 22%
  • 40代 13%
  • 50代 10%
  • 60代 4%
  • ファッション、美容など最新情報に興味がある人 65%
  • ボディメンテナンス、洋服、化粧品にお金を使っている 64%
  • 旅行が好き 56%
  • 化粧品はデパート、百貨店で購入する 50%

累計400万ユーザーを超えるキュレーションマガジン Antenna

グノシーと同じくキュレーションサービスですがニュース性よりも読み物としてのキュレーションマガジンとも言い換えられるサービスです。

アプリとPCのどちらでも閲覧できますが圧倒的にアプリの使用頻度が高いことから、移動中や待ち時間などに読む雑誌的な位置づけとして活用されている事が予想されます。

記事のほとんどは、ライフスタイルなどの提案に近い内容で利用者の閲覧状況から自動学習してさらに興味がありそうな話題を表示する事が特徴です。

20代から40代で仕事を持つ社会人の活用が多く、ライフスタイルに関係する記事が多いですが歯科関連の記事を見た事はありません。

これはインターネット上に、本当の意味でライフスタイルと直結した歯科関連のコンテンツが少ない事を意味しています。

キュレーションの記事は一般人が後悔しているブログからも採用される事があります。

審美、ホワイトニングについてこのよなライフスタイルに影響するキュレーションサイトの記事は非常に参考にりますので例えばブログのネタが無い、書き方がわからないなどした時は参考にしてみてはいかがでしょうか。

出典:Antenna広告資料

性別

  • 男性 49.6%
  • 女性 50.4%

年代

  • 10代 6%
  • 20代 28%
  • 30代 27%
  • 40代 25%
  • 50代~ 13%

地域

  • 関東 40%
  • 中部 15%
  • 近畿 18%
  • 中国 3%
  • 四国 3%
  • 九州 8%
  • 北海道 8%
  • 東北 5%

世帯年収

  • 400万未満 33%
  • 400万~600万未満 27%
  • 600万~800万未満 17%
  • 800万~1000万未満 12%
  • 1000万以上 11%

デバイス

  • スマートフォン 79%
  • タブレット 18%
  • PC 3%

一カ月あたりにのべ5,033万以上の閲覧者がいるクックパッド

料理という切り口で非常に多くのユーザーを集めているクックパッドは一カ月に日本国民の半数が延べ人数として利用している巨大サービスです。

男女比は女性の方が多い傾向にありますが、数字以上に男性のヘビーユーザーも多いのではないでしょうか。

このサービスの特徴はユーザーが自分で情報を発信して共有し、その情報が大勢の料理やレシピの問題を解決するという「課題解決型」であるという点です。

実際の利益「無料で簡単に美味しい料理の方法やレシピがすぐにわかる」という具体的なメリットがこのサービスを短期間に大きく育てました。様々な年代、性別などに支持されているのもその要因が大きく影響しています

アクセスの多いピークタイムが、昼食、夕食前なので実際に必要に合わせて利用され得いる事がわかります。

これを歯科に応用すると、例えば歯周病の自覚症状を近隣の歯科医院サイトで確認してそのまま問い合わせの電話が出来たり子供のブラッシングなどの手法をサイトで公開して子供がサイトを見ながら歯ブラシ出来るなど、具体的な「使いどころ」をはっきりさせる事で「実利」と認されるのではないでしょうか。

Webサイトやアプリは「閲覧」されるものから「利用される」仕組みへとこの数年で急激に変化しています。

出典:クックパッド広告資料

性別

  • 男性 25%
  • 女性 75%

年代

  • 10代 3%
  • 20代 18%
  • 30代 29%
  • 40代 24%
  • 50代 14%
  • 60代 12%

未既婚

  • 既婚 63%
  • 未婚 37%%

ピークタイム(アクセスの多い時間)

  • PC 10時~12時、16~17時
  • スマートフォン 16~18時

美的好奇心旺盛な20~30代の働く女性たちの美容サイト@コスメ

様々な化粧品についてレビューを掲載している歴史のあるサイトです。ターゲットを女性に絞ってコスメだけに特化したサイトになっています。

登録メンバー数の多さや閲覧数を見ると一つのカテゴリーに特化した情報の提供が「専門性」を確立させる事が長く成功している要因ではないでしょうか。

「口コミ」という確実性の高い情報を「商品の判断材料にする」という実用的な情報が一人勝ちの状態を作っています。

今更ではありますが美容に対するニーズは下がる事はほぼありません。そして具体的で確実性の高い情報ほど「価値が高い」と受け入れられます。審美やホワイトニングの記事を作成するときは必ず具体的で実例を伴う内容が効果的である事がわかります。

出典:@コスメ広告資料

  • ページビュー数 月間2.7億PV
  • @cosmeメンバー数 3,000,000人
  • ユニークユーザー数 月間10,000,000人
  • メールマガジン発行部数 520,000通(PC版) 50,000通(モバイル版)
  • 総クチコミ件数 約12,000,000件

年代構成

  • 20才未満 4%
  • 20代前半 14%
  • 20代後半 22%
  • 30代前半 20%
  • 30代後半 16%
  • 40代以上 23%

職業構成

  • 会社員 38%
  • 専業主婦 13%
  • パート・フリーター 10%
  • 大学院生・大学生 9%
  • 短大生・専門生 2%
  • 高校生・予備校生 6%
  • 中学生小学 1%
  • その他 20%

肌質構成

  • 普通肌 19%
  • 乾燥肌 21%
  • 脂性肌 10%
  • 混合肌 36%
  • 敏感肌 11%
  • アトピー 2%

国内利用者数5200万人のLine

出典:Line広告資料

全国民の4割が使っているとメッセンジャーツールです。

スマートフォンを使っているグループを対象にすれば8割以上の確率で活用されているようです。さらに毎日利用するユーザーは3400万人と、完全に情報インフラとしての立ち位置を確立しています。

様々な年齢年代性別にまんべんなく使われています。Twitterが拡散を目的とするならLineは個人対個人のコミュニケーションツールです。グループでの会話も可能ですがあくまでも意図して限定された内輪の会話用が主な使用方法です。

メッセンジャーツールはインターネット黎明期から存在していましが、Lineがここまで普及した原因はスマートフォンの普及と歩調を同じくする事が出来た点とスタンプと呼ばれる会話内で使用できる画像に若い利用層に普及した事です。

PCでメールを使った事がなくてもスマートフォンのメッセンジャーツールでの会話は当たり前のようにしている層がこれから増えてくるかもしれません。

「PC離れ」という言葉が業界内でも聞かれるようになってきましたが、Webサイトの構築も「モバイルファースト」と呼ばれるスマートフォンでの閲覧を第一に考えた情報発信の形がすぐに必要になってきます。

ここで注意しなければならない事は、コミュニケーションの入り口にスマートフォンというデバイスがあるので短時間で簡単にニーズを満たす情報と詳しく読み込んで判断する決断用の情報の二種類が必要になるという事です。

Webサイトの情報の作り方も、ページ上部にそのページが要約されて読む事が出来るダイジェストとその下に位置する詳細情報の二段構造が望ましいとされる時代がすぐにやってきます。

  • アクティブ率 66.6%
  • 毎日利用するユーザー3400万人

性別

  • 男性 43.1%
  • 女性 56.9%

年代

  • 15~19 13.9%
  • 20~24 13.5%
  • 25~29 14.2%
  • 30~34 12.2%
  • 35~39 13.2%
  • 40~49 16.7%
  • 50~ 16.3%

職業

  • 会社員 37.3%
  • 主婦・パート・アルバイト 32.9%
  • 学生 18.7%
  • その他 11.1%

地域

  • 関東 40%
  • 中部 15%
  • 近畿 18%
  • 中国 3%
  • 四国 3%
  • 九州 8%
  • 北海道 8%
  • 東北 5%

月間訪問者数が1380万超のガールズメディアPeachy

歯科医院サイトに直接教訓になる情報は少ないですが、ユーザーの情報を事細かに調べる事が出来たので今回の記事に合わせてお届けいたします。

「ライフハック」と呼ばれる日常生活を便利にしたり、個人が持つ問題の解決方法を多数掲載するマガジンスタイルのサービスです。

0から訴求コンテンツを作る時などに興味のある分野やよく読んでいる女性誌を参考にする事でインターネット上のニーズに合わせたコンテンツを作成する事が出来ます。お決まりですが、美容、恋愛、ファッション、グルメのニーズは強くどのコンテンツも盛況です。

スマートフォン利用のユーザー数が倍近くあるのでこのサイトの層をターゲットにする審美、ホワイトニングに関してはモバイルワーストが絶対条件と考えなければなりません。

出典:Peachy広告資料

PC

  • ページビュー数: 約1200万/月
  • 訪問者数: 約450万/月

スマートフォン版

  • ページビュー数: 約1200万/月
  • 訪問者数: 約820万/月

アプリ(iOS/Android)

  • ページビュー数: 約700万/月
  • 訪問者数: 約110万/月

利用者層

性別

  • 男性 7%
  • 女性 93%

未既婚

  • 既婚 19%
  • 未婚 81%%

年代

  • 0~19 14%
  • 20~24 27%
  • 25~29 26%
  • 30~34 16%
  • 35~39 8%
  • 40~49 8%
  • 50~ 1%

職業

  • 会社員 39%
  • 派遣・契約社員 13%
  • フリーター 6%
  • 学生 27%
  • 主婦・主夫 8%
  • 家事手伝い 2%
  • その他 5%

利用しているSNS

  • LINE 92%
  • facebook 57%
  • Twitter 42%
  • mixi 22%
  • 利用していない 5%
  • その他 2%

SNSを利用する頻度

  • 毎日 81%
  • 2~3日に一回 14%
  • 1週間に一回 3%
  • 2~3週間に一回 1%
  • 一カ月に一回以下 1%

興味関心

  • スキンケア・コスメ 80%
  • 恋愛 72%
  • ファッション 70%
  • ダイエット 62%
  • グルメ 54%
  • 健康 47%
  • 国内旅行 44%
  • インテリア 38%
  • 海外旅行 35%
  • 映画 34%
  • スマートフォン 24%
  • スポーツ 18%
  • ペット 15%
  • 美容整形 14%
  • キャリア 14%
  • コンピュータ8%

よく読む雑誌

  • anan 10.4%
  • MORE 9.5%
  • sweet 8.9%
  • non-no 8%
  • 日経ウーマン 7%
  • With 6.8%
  • InRed 5.8%
  • Steady 5.7%
  • mina 5.5%
  • CamCan 5.1%
  • GINGER 5%
  • ViVi 4.9%
  • 美人百花 4.1%
  • Oggi 3.7%
  • AneCan 3.4%
  • BAILA 3.1%
  • VERY 3.1%

経営、営業部門の人間が多く購読している日経新聞電子版

日経新聞のデジタル版は一般サービスよりもユーザー数そのものは少ないですが、利用している層は自費治療にもっとも近い層ではないでしょうか。

所属を見ると、経営層、営業・マーケティングの方々が多いようですし、一定数は今後も間違いなく利用される事でしょう。スマートフォンを活用して情報を摂取するユーザーはこれからさらに増加します。

ビジネスの記事にニーズを持つ自費治療のターゲットになる層が今後も増加しますが、歯科治療をビジネスにどのように活かすかというブランドマーケティングを成功した例を見た事がありません。(試みはあるかもしれませんが一般認知にまで成長したサービスは無いのではないでしょうか)

インターネット上にあるニーズごとに行うブランドマーケティングが今後の歯科のトレンドになる事を確信しています。

出典:日経新聞電子版広告資料

  • 250 万人
  • PV 3億1106万
  • 電子版総閲覧数(PV)
  • Web刊ニュース 103,680,720
  • ビジネスリーダー 11,151,705
  • マーケット 90,173,702
  • マネー 9,214,660
  • テクノロジー 9,111,606
  • ライフ 12,497,180
  • スポーツ 6,769,581
  • アプリ利用者数 388,468
  • iPhone アプリ 124,222
  • Android アプリ 76,719
  • 紙面ビューアーアプリ 187,527(iPad/iPhone/Android)

職業

  • お勤め 72%
  • 自営 10%
  • 学生 7%
  • 主婦 3%
  • 無職 8%

所属

  • 経営 13%
  • 経営企画・マーケティング 11%
  • 情報システム 6%
  • 営業・販売 19%
  • 専門職 8%
  • 研究・開発 6%
  • 製造・資材 4%
  • その他 33%

役職

  • 会長・役員 17%
  • 部長 12%
  • 課長・主任 32%
  • その他 39%

年収

600万未満 50% 600万~1000万未満 27% 1000万~2000万未満 19% 2000万 4%

地域

  • 関東 58%
  • 近畿 15%
  • 中部 12%
  • その他 15%

年代

  • ~20代 15%
  • 30代 22%
  • 40代 27%
  • 50代 20%
  • 60代 12%
  • 70代 4%

性別

男性

  • ~20代 14%
  • 30代 20%
  • 40代 27%
  • 50代 21%
  • 60代 14%
  • 70代 4%

女性

  • ~20代 34%
  • 30代 25%
  • 40代 23%
  • 50代 12%
  • 60代 5%
  • 70代 1%

羊のネックウォーマーは「何のため」の商品か

歯科Webマーケティング | 2014年7月31日

Webマーケティングやプロダクションに関わる人間は一日のほとんどをPCの前で過ごす事がほとんどです。首や腰や肘から手に大きな負担がかかる業務は歯科医療業界の方々と同じではないでしょうか。

しかし、実際に接客をするわけではありませんので首や腰にサポーターを巻いたりしながら自衛手段を取れる事がWeb業界の良いところでもあります。クライアントの皆様のサイトをお預かりしている現場では首に羊のネックウォーマーを巻いて放熱するPCと日々格闘しています。

今回は首をクーラーの冷風から保護するための「羊のネックウォーマー」を参考にして歯科医院の「商材開発」について考えてみたいと思います。

誰にでも売ってしまう、優れた商材

羊のネックウォーマーは見た目が可愛く、肌触りも良いので自分の年齢を考慮しなければ非常にありがたい商品です。後部にはホッカイロなどを入れるポケットがついていますので夏の冷風だけでなく真冬の寒さにも対応する事が出来ます。

先日ネット通販で同様の商品を調べてみるとなんと後部のポケットに「保冷剤」を入れて真夏の暑さに対抗する商品として売り出せていました。

変わっていたのは、商品の使用説明だけで他は一切変更がありません。

要はまったく同じ商品を「別の言い方で別の商品」に仕立てたという事です

こ狡い方法だと思う方もいらっしゃいますが「ニーズを的確に満たす」という視点で非常に効果的でなおかつ効率のよい「商材の開発方法」だと思います。

何よりも、ネックウォーマーという商品は変えずにビジネスモデルを工夫で拡大している点は見逃す事が出来ません

歯科医院の商材は何か?

歯科医院という医療機関を指して「商材」という言葉を使う事に嫌悪感をもたれる方も多いのではないでしょうか。医療従事者としての矜持に照らし合わせて、とても正しい感想だと思います。

この場合の商材とは消費者=患者が対価を支払う対象という意味です。

もちろん、直接的には「治療」で、広義では「健康」という幅の広い定義になります。

したがって歯科医院、院長、歯科医師、スタッフの方々の考え方次第でこの「商材」が変わってくると言う事です。

歯科医院Webサイトには当然ではありますが、インプラント、審美歯科、矯正歯科などの診療科目=サービスメニューが記載されている事が多く見受けられます。弊社もそのようなページを数え切れないほど作成しておりますし、患者の情報利益を考える上で必要な項目です。

しかしそれは、冬の寒さや夏の体調不良に効果的な雑貨という表現ではなくただ単に、「羊の襟巻」という名前で陳列しているに過ぎないのではないでしょうか。

万能なネックウォーマーを売る事が出来なかったmixi

多くの方がご存じだと思いますがmixiというソーシャルネットワーク(SNS)で上場を果たしたIT企業があります。実はこのmixiは歯科医院が陥りがちな「商材開発」のミスによって経営が大きく揺らいでいます。

立ち上げ当初はgreeという同じくSNSを展開していたライバル企業と成長を競っていましたが出会い系じみた交流やアダルト系のコンテンツを黙認する事で急激に会員数を増やしました。結果、国産のSNSと言えばmixiが今でも代名詞です。

しかし、アメリカからfacebookという強力なライバルが日本に参入してきました。facebookについては説明の必要はないと思います。

そしてほぼ同時期に、mixiが先に上場することで圧倒的な差をつけていたgreeが「スマホ用のゲームで課金する」という「ゲーム会社」として急激に成長してきたのです。携帯ゲーム、スマホゲームという切り口でプロ野球のスポンサーにもなっているDeNAやgreeという言葉をこの業界に詳しくない方でもTVのCMなどで見た事があるのではないでしょうか。

上場後、このあたりからmixiは急激に収益を減らしてしまいます。自社サービスを「ネット上の掲示板とチャットの集合体」としてしか売ることのできなかった国産SNSの先駆者が迷走始めたのもこの頃です

ネックウォーマーのように万能性のある商材を開発出来なかったばかりか、唯一の商材を投げ出すように新たなビジネスに飛びつく姿は、歯科界でも垣間見れるのではないでしょうか

一年ごとに変わるあるIT企業の本業

多額の投資を行い、ゲームクリエーターやプログラマを雇用してDeNAやグリーと「ゲームシェアの奪い合い」に挑み、派手な消耗戦を繰り広げていたのはほんの2、3年前の事です。

当時ゲームプログラマは就職をすると準備金として数百万が支払われたそうです。そしてそのほとんどが年収で言えばサラリーマンの平均の数倍を得ているほど過熱しました。

今は3社とも大多数をリストラしているようです。

後発でゲーム事業に参戦したmixiは収益そのものは改善されましたが、人材設備への投資が増大して利益はそれほどでもなかった事と、ヒットゲームが出ないと突然収支がパンクするという綱渡り経営に陥る事になります。

そして、LINEの子会社を買収したり、投資会社を設立したりとすでに「何をやっている企業かわからない」というところまで来てしまいました。

さらに、投資会社設立は「新たなビジネスモデルを耕す畑」という位置づけでしたが「自社に現状を打破するアイデアがまるでない」事を露呈しただけでなくその投資会社へ50億という多額の資金を投下した事により「mixiはSNSの企業ではなく、SNSで集めた資本金を場当たり的に使う企業」とまで言われるようになりました。

SNS、ゲーム事業、投資会社、そして今はまたヒットゲームが生まれて株価は上昇したようです。誰に聞いても「mixiの本業」を現在進行形で答えられる人はいません。

決算に合わせて新事業や新しい試みを行っているように見えるので事実上、mixiの本業は一年ごとに劇的に変化します。

これはそのまま歯科医院経営に置き換える事が可能です。

インプラント、審美補綴、予防、小児、マウスピース矯正、そしてまた予防と医院の専門性をコロコロと変えてしまう歯科医院がmixiと被って見えないでしょうか?

「何のための健康」を商材に

健康は状態であって患者の最終的な目的ではありません。「健康になりたい理由」が必ずありますその理由を商材する事が、羊のネックウォーマーを通年のヒット商品に変えた理由になるのではないでしょうか。

患者が選ぶ歯科医院には患者の目線で「専門家」に映っているかどうかが最低条件です。流行りの診療科目に傾倒するmixiの失敗をなぞる事なく医院の専門性を「医療サービス」として磨き上げて行く事が患者の目に「専門家」と映るたった一つの方法です。

例えばホワイトニングを「ブライダル」や「就職活動」などニーズに特化したサービスとして展開している歯科医院を稀に見かけますが、Webサイトのボタンの名前だけ華やかで内容はまったく通常のホワイトニングと変わりません。

ブライダルであれば、ブライダルコーディネーターがどのように新婦に接しているか、カウンセリングの時間が通常のホワイトニングと同じでいいのか。予約の取りかたはそれでいいのか。ブライダルにホワイトニングを選択する患者が「何を求めている商材は白い歯なのか、ブライダルの完成度」なのか踏み込んだ洞察が必要です。

患者=顧客がアポイントの電話をかけてきた瞬間から治療完了までのサービスフローを徹底的に見直す事が新たな「商材開発」に繋がります。

オリジナルの「商材」がWebサイトに掲載される時、他のどんな医院と見比べても決して負ける事が無い「選ばれる歯科医院」になることでしょう

ご自身の歯科医院のWebサイトをmixiと羊のネックウォーマーの事を思い起こしながらもう一度見直してみてください。

そこにあるのは、mixiが手にした「場当たり的な商材」でしょうか?

前者だと思われた方は、少しの工夫で万人に求められる羊のネックウォーマーを医院の中に探してみてください。必ずあるはずです。

院長解体新書(その4)

歯科Webマーケティング | 2014年6月30日

女性スタッフに好かれるマネジメントの条件

総務省が発表した平成25年の労働力調査から、男性の労働生産性の低下が顕著なことがわかります。安倍政権後も、男性の平均給与は412万円と底を打って上がる気配は一向にありません。このことは日本の産業構造が90年代以降、製造業など重厚長大な産業から情報・サービス産業主体へと変化し、男性労働力の適性から離れていった結果ではないでしょうか。取り分け「医療・介護・健康・子育てサービス」は今後最も成長が期待される分野とされ、ますますコミュニケーションや共感力の高い女性労働力が必要とされています。歯科助手ならすぐに見つかると高を括っていると、歯科衛生士に続き歯科助手や受付などの職種も採用できない医院になっていくことでしょう。採用力のない医院にならないためにも、実際に歯科医院で起こった事例を元に女性スタッフのマネジメントを考えてみます。

「はい」と返事をしたが、動かないのは何故?

歯科医院の業務改善に数多く立ち会ってきて、男性と女性ではコミュニケーションの目的が違うことに何度となく気づく経験をしてきました。毎日朝礼を行いミーティングも定期的にしているのに、何故か院内運営が上手くいかない医院があります。一方で、定期的にミーティングや朝礼をしているわけでないのに、院内の雰囲気が非常に良く、業務も滞ることなく進んでいる医院もあります。この違いはどこからくるのでしょうか?上手くいっている医院の院長とスタッフとのコミュニケーションの在り方は、その目的が、業務改善や情報収集を主体とするのではなく、院長がスタッフ自身の抱えている問題を最後までしっかりと聞き、理解し、そして「共感」することに時間をかけていることに気づきます。男性社会でのコミュニケーションの目的は、情報収集や問題解決を合理的にすることにあります。しかし、歯科で働く女性スタッフとのコミュニケーションは、合理性よりも非合理であっても双方で「共感」することを上位にしなければ、何事も進んでいかないことが、多くの医院で起きている現実です。

この事実を理解して実践していけば、院長の抱えるスタッフとのコミュニケーションの悩みは一気に解決していきます。女性スタッフが、「うちの院長は、自分の悩みを最後まで聞いてくれる」と感じることで、それが信頼となり院長が目的としている問題解決に対してスタッフは前向きな気持ちで向き合ってくれるようになります。そんな遠回りをするのか「あ~面倒臭い」と感じる向きも多いかと思いますが、このステップを踏まないと女性スタッフを動かすことは難しいのです。

例えば「はい」とは言ったけれども、なかなか動かない女性スタッフにイライラした経験がどなたもあると思います。女性に限ったことではありませんが、特に女性スタッフは、頭では院長の指示に従わなければならないことを分かっていても、気持ちがついていかないと行動に移せない傾向があります。院長は、一足飛びに問題解決のためにコミュニケーションをとるのではなく、スタッフと「共感」を得るための時間を持つことが必要です。すると、多少の理不尽さを感じる場合でも、女性スタッフは男性以上に動いてくれます。話は飛びますが、このような点からも“できない勤務医”を高コストで雇うよりも、定期管理型医院を目指して女性スタッフ中心の組織づくりをすることに、重厚長大な修復補綴の需要の低下に歯止めが効かない現在、経営の妙があるように思います。

ほめたのに、目が喜んでいないのは何故?

毎日朝礼をする医院も多くなってきました。朝礼では、当日の業務の申し渡しや前日のクレーム、ヒヤリハットの報告がされるのが一般的です。しかし、これだけではマンネリ化してきたという相談を受け、スタッフひとり一人の良い点に目を向け朝礼で名前を挙げて褒めるという金銭に頼らない報酬を提案したことがあります。ところがこのことを実践した医院からは、意に反して不評でした。スタッフを褒めた院長からは、一応は喜んでいるように振る舞っているけれども目が喜んでいないとのこと。このような院長の声を聞き、各医院でスタッフに個別聞き取りをしたところ、「私一人の力ではなく、みんなに助けてもらった結果なのに、私だけ褒められても困る」といった意見が数多く出てきました。そればかりでなく、今まで以上にがんばれとプレッシャーを受けたように感じているスタッフさえいました。権威的な男性社会やサティフィケートを医院の目立つところに貼る名誉好きな院長の多い歯科では考えられない反応でした。さらに女性スタッフと話していて感じたことは、褒められたことを謙遜しているのではなく、自分を過小評価していて自分に自信が持てていないことがわかりました。これは歯科医院で働いている女性のキャリアに根ざしている問題だと思います。どちらかと言うと過去に組織の中心的役割を担った経験が少なく、学生時代は偏差値による一元評価には適合できなかった女性が歯科医院には多く働いています。こんな経験からか、歯科で働く女性スタッフには、自分に自信を持つことができないインポスター化した人材が多くなっているように思います。そのため“褒められ嫌い”が進行して“任され嫌い”の症候も出てきています。例えば医院を組織化する過程で部署や委員会などを立ち上げ、各女性スタッフに役割分担をする時も、“任され嫌い”症候からか彼女達はとても消極的です。彼女たちに内在する消極性は自信のなさによるものもありますが、未経験者が持つ過剰な責任感の重圧に耐えられないようにも見えます。

このような女性スタッフを褒める場合も役割分担をする場合も最初に個別対応することが基本です。その上でみんなの前で行う場合は、まず全員の頑張りを認めた上で客観的な数字を示して個人を褒め、そして部署責任者にする理由を伝えることが大切です。最後に「頑張り過ぎない」ことを言い添えることを忘れないでください。

(続く)

大きな葛籠(つづら)と小さな葛籠(つづら)

歯科Webマーケティング | 2014年6月26日

インタネットは黎明期から「魔法の箱」と言われてきました。

これは資本やブランド力を持たない小さな組織や個人がある日突然世界的な企業と同じように注目され、ビッグビジネスを成し得るなど今までの資本ヒエラルキーを根本から揺るがす「弱者が強者にビジネスで凌駕する。それも短期間に。」という夢の可能性を称して「魔法の箱」と呼ばれていたからです。

それもインターネットというツールを技術的にも本質的にも理解できない人たちがこぞって魔法の箱と「思い込んだり、思いこませたり」していました。

これほどインターネットが普及した今でもこの傾向は変わりません。

「魔法の箱」と呼ばれるインターネットを「インターネット業界の都合」で押しつけられてはいないか、今回は自戒の意味も含めて検証してみたいと思います。

歯科業界は「トレンドが最後に届く」場所

様々な業界がありますが、歯科業界はインターネット業界のトレンドが最も遅く届く業界です。それは医科よりもはるかに遅い傾向にあります。

理由はまた別の機会にお話ししたいと思いますが、大切な事はそれにより「他の業界で使い古された古いトレンドを使いまわされる事」にあります。

Webマーケティングの先端を行く業界で使い古されたトレンドをさも「最新のマーケティング手法」のように売り込まれてしまう事です。

やや抽象的な表現でしたのでピンと来ない方は、医院のFAXに大量の届く「SEO」「ランディングページ」という文字を見ていただければご理解いただけると思います。中小企業向けのDMでもSEOやPPC広告、ランディングページを売り込んでくる業者は随分前から絶滅しています。

最近はその言葉の前に「歯科専門」をつける事もDM業界の教科書に出ているようです。

魔法の箱=大きな葛籠(つづら)

舌切り雀という昔話をご存知でしょうか。

親切なおじいさんと、強欲なおばあさんがそれぞれ大小の葛篭を雀からもらう話です(おばあさんは強奪に近いですが)。

歯科医院もWebサイトが必須になるという風潮が出来始めた数年前に「口コミサイト」という切り口で歯科医院を会員登録させて一般患者の口コミや質問をかかせる事で、医院のPRを促進するサービスが始まりました。

ブログ等で様々な情報を発信しているあるエンジニア(あまり評判の良い人ではありません)が以下のような暴露話を公開しています。

私が見ていたものでは、歯科医院検索のポータルサイトで、歯科医院が有料会員になると目立つ場所に掲載されるようになるシステムがあった。 有料会員の歯科医院へはポータルサイト内のQandAなどの質問が優先的に紹介される仕組みになっていたが、このQandAの質問はその運営会社が一般投稿者に成りすまして作っていた。 その歯科医院に関するクチコミも作っていた。 有料会員になった歯科医院は、自分の医院への一般の質問やクチコミが増えたように錯覚する。 しかし、その質問やクチコミの原稿は運営会社が考えて書いたものだ。 そのことは当然、有料会員の歯科医院には告知されない。 そういうヤラセ投稿を量産することによって、有料会員の歯科医院の「ブランディング」を行っていた。 そういう企業でも上場できるし、現在も上場している
出典元:http://www.open.sh/entry/20140607/1402073247

このサイトに登録した歯科医院が強欲であったとは思いませんが、魔法の箱の万能性やマーケット規模の大きさ(理論的には世界中、現実的には日本中)に会費を払い続けた結果、葛籠(つづら)の中に入っていたのは「やらせ口コミサイトに掲載されている医院」という世の中からのレッテルとこの企業を上場させるための会費請求書でした。

あえて「小さな」葛篭を選ぶ

小さな葛篭とは「無欲で献身的」という意味ではありません。歯科医院のマーケット規模に合わせたコンパクトな戦術でのブランド作りを意味しています。

例えば魔法の箱には「歯科医院のホームページに日本中が誰でもアクセスする事が可能になります」などと以前はよく書いてありましたが実際に、沖縄に住む人が北海道の歯科医院に定期的に通う事はごく稀です。

「誰に対して何を伝えるか」

この点を見誤らない事が「葛篭の選択」を間違えない重要なポイントですが「大きな葛篭で失敗した方の逆の戦術」と表現すれば想像しやすいでしょうか。

例えば「日本中誰でも」という魅力的な言葉を「実際に通院している○○さん」という言葉に変えて「○○さんがどうしても欲しいと思う情報は何か」「どうすれば○○さんは喜ぶか」を淡々と発信する「一対一のWebサイト」は失敗者の真逆である「成功」に近いはずです。

小さな葛篭に入っているもの

この小さな葛篭を選択するには勇気が必要です。なぜならいつも視界には「魔法の箱」がちらついて地味な戦術を直視する事が難しいからです。

大きな葛篭を売りつけてくる輩はこれからは

  • コンテンツマーケティング
  • 患者とのエンゲージメント
  • バズマーケティング

などの「新しくて古い言葉」(この3つの用語については次回以降のメールマガジンで解説します)を駆使して言葉巧みに売り込んできます。

しかし、小さな葛篭の中には「医院のマーケットエリアで生活している人の大多数が医院の良さを深く理解し、歯科医院を選択する時に他の医院を選択肢にしない」という財宝が入っています。

この財宝を医院経営の基盤にするか、院長の自己実現にするかは小さな葛篭を持ち帰った人の自由です。

何よも小さな葛篭で歯科医院のプロモーションを実践している医院がまだまだ少ない状況ですので少ない競合の中でブランド化を推進する事が出来ます。

残念ながらトレンドや効果的な方法は「トレンドの僻地」へは正しく伝えられる事が少なくなっています。知らず知らずのうちに大きな葛篭を持たされないように、いつも本質を見極める目でPCのモニタを見つめてください。

SEO企業の崩壊

歯科Webマーケティング | 2014年5月30日

今年(2014年)の4月あたりから株式会社リブセンス(東証1部)という「成功報酬型」の求人情報メディアなどを運営する企業の業績が急激に悪化している事がニュースになりました。

Webコンサル業界では昨年(2013年)の夏前あたりからしきりにささやかれていた経営危機ですが、この話題は一企業の経営にとどまらずにネットマーケティングを事業に少しでも取り入れている企業にとって他人事ではない非常に大きな問題を含んでいます。

今回は、リブセンスのニュースを読み解きながらSEOの今後を考えてみたいと思います。

リブセンスは「SEOを商品にする企業」だった

リブセンスの事業はあくまでも成功報酬型の求人サイト運営ですが、業績の悪化は収益が下がったからではありません。

「検索順位が下落し、その穴埋めとして多額の広告費用が必要になったために利益のほとんどが消えてしまった」という図式です。

要は求人サイトはただの広告出稿の場という位置づけでしかなく、企業としての商品は「SEO」だったということです。

その証拠にリブセンスは2012年とピークに様々なネットマーケティング系サイトにその名前を露出し、「リブセンスSEO対策研究 営業利益率45%を超える上場企業の作り方」というSEOのセミナーを頻繁に行っていました。

2013年5月の改変後に急激に営業利益が悪化

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが昨年5月末の検索順位決定プログラムの大幅な改変により、歯科医院Webサイトの順位は大幅に変えられてしまい、あまり対策を行っていないサイトが上位に来たり、情報が多い価値の高いサイトがランク外になってしまったり現在にいたるまで、人為的に順位を上げる事が非常に難しい状況になっております。

歯科の場合は、来院して治療するというビジネスモデルゆえにSEOでの順位変動で来院数には実際のところほとんど影響はありません

しかし、リブセンスのようにSEOを商材にしている企業は利益に直結しますのでSEOに強みを持てないと突然利益の全てがなくなってしまいます。ニュースにはなっておりませんが、SEOを商材にする企業のほとんどはSEOから撤退を始めているかSEOの定義を変えてビジネスモデルを変更しています。

※「SEOの定義を変える」とは下記のように言葉の指し示す成果を 微妙に言い変えている事です。

「SEO=順位向上」→「SEO=サイトへの訪問者数を増やす」

有名企業が次々に撤退

リブセンスのSEO失敗はなんとYahooニュースのトップにも掲載されていました。

検索サイトはSEOではなく、スポンサー広告をおこなって欲しいと思っています。なぜなら、SEOは他業者へ報酬が支払われますがスポンサー広告は検索サイトの収益になるからです。

実はYahooもGoogleもSEO業者を目の敵にしているので、世の中にそのような業者を晒したいと考えても不思議ではありません。

しかし、おかげでSEOを人為的に行う事が難しい時代になった事を世の中に発信した事だけは事実です。

GMOグループなど、SEOを商品にしていた有名企業がのきなみ業績を悪化させ次々に撤退をしている事も今後、検索順位を人為的に上げる事が事実上不可能になる事が伺えます。

検索サイトからの「警鐘」

リブセンスのニュースと合わせて今週の日曜日にYahooニュースに以下のようなニュースが不自然に掲載されていました。

Yahooニュース:リブセンス決算で改めて注目、オーサーランクとは?

リブセンスのニュースはSEO依存の企業が窮地に陥るという趣旨のものでしたがこれはSEOの具体的な方法論について書かれています。

うがったものの見方かもしれませんが、旧来の人為的なSEOに対して考えを改めよという検索サイトからの「警鐘」ではないでしょうか。

リブセンスは東証一部に上場しておりますが新たな資金調達をして別のビジネスモデルを早急に打ち立てないと資本とビジネスモデルを持つ企業にM&Aされてしまいます。そうならない為の「警鐘」です。

したがってこの記事はSEO依存の企業サイトがどうあるべきか前向きに考えれば検索サイトからの「提案」と受け取る事が出来るのです。

次世代SEO? 「オーサーランク」

さて、それではこの「オーサーランク」とはどのようなものでしょうか。一言で言えば「WEBサイトのオーサー(著者)の評価」の事です。

Webサイトの内部に「誰がこのページを書いているのか」を明記してその著者がどの程度専門知識を持った人間か、組織と言う箱ではなく個人にフォーカスをあてた「順位」を重視するという事です。

まだ移行までに数年かかるとの見通しもありますが、検索サイトは徐々にサイト内のテキストを書いている人間にフォーカスをあてたSEOに切り替える事でしょう。

歯科業界に置き換えると、歯科医院(Webサイト)への権威で判断されていた順位を歯科医師(個人)への権威判定により判断するという流れになります。

歯科医師として「患者の利益になる専門的な情報」をどれだけ発信出来るかが順位を決める重要項目になってくるのです。

患者が検索をした時に上位に来るサイトは「オリジナリティがあり、論理的に患者目線での歯科医療について誰にでもわかりやすく多数の情報を発信出来る歯科医師」である事を指示しています。

SEO業者の被リンクの数が順位決定をしていた昨年までと違い、これからは歯科医師の情報発信能力で順位が決定する仕組みに変わってきます。

この事実に、喜ぶ先生や落胆する先生など様々だと思いますが今日からできる「権威付け」を行ってみてはいかがでしょうか。

ブログなどで、お名前を明記して患者利益になるための歯科医療情報を発信し続ける事で検索サイトから「価値の高い歯科医師」と認知させるブランド化は未来を見越した、SEOの第一歩です。

院内PCのセキュリティ

歯科Webマーケティング | 2014年4月30日

米国土安全保障省が昨日4月28日にインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」で安全上の脆弱(ぜいじゃく)性が見つかり、ハッキングを受ける可能性があるとして、別の閲覧ソフトを使うなどの対策を取るよう警告を発表しました。

IEのセキュリティに対して、今回アメリカ政府そのものが警告を発したということで、IT関連以外の方にもテレビや新聞などの報道で危機感を持った方も多いようですので、今回はGW前にネット閲覧時のセキュリティ対策をどのようにすべきかIEの問題軸に考えて行きたいと思います。

IEのセキュリティ脆弱は昔から

IEはwindowsに標準でインストールされているアプリケーションソフトです。したがって現在世界中で圧倒的なシェアを誇る「インターネット閲覧ソフト」として君臨しています。悪意を持ったWebサイトやプログラムからは当然「最大シェアのソフト」として昔から狙われていました。

米国土安全保障省が昨日発表した内容についてもIT関連の人間なら1月~2月には日本国内でも注目されていたので特別珍しい事ではありません。今回はアメリカ政府がわざわざ発表したという事で騒ぎになっていますがIEは以前からとても狙われやすいソフトでした。

一昔前は、「Windowsはセキュリティに問題があるからMacが良い」などと言われていた時代もあったほどです。

院内のPCは大丈夫?

院内のPCの危険性を判定するために以下の要素を確認してください

  • まずインターネットに接続されているPCか
  • そのPCはレセコンやレントゲンの画像サーバーと同じネットワーク上にあるか
  • IEを使用しているか
  • IE以外のブラウザでも古いバージョンのブラウザを使用していないか
  • セキュリティソフトは入っているか

以上の要素が当てはまってしまう方は、大至急改善が必要です。これは今突然始まった危機ではなく、継続して医院のPCが脅かされているという事です。上記の項目が全て「NO」になるように対策が必要です。

予想される被害

今回のIEの件は主にPCで打ち込んだ情報やPC内の情報を全て抜きとられる可能性があります。これは場合によっては患者の情報、医院の経営情報、スタッフの個人情報など様々です。院内情報などはまだ挽回の余地がありますが、患者データだけは医院の社会的信頼という点で決して安易に考えてよいものではありません。

悪意を持ったプログラムは、パスワードやID、特にネットバンキングやオンラインショップへのアクセス情報を狙い撃ちしてくる可能性があります。

IE以外には何を使ったらいいのか

ブラウザには、有名なところでは下記のようなものがあります。リンクをクリックする事でダウンロード、使用する事が可能(もちろん全て無料です)

Mozilla Firefox
一昔前までは「アンチIE」と言えばこのfirefoxでした。様々な追加機能など高速、高機能がセールスポイントのブラウザです。
Google Chrome
googleが無料で提供しているブラウザです。スマートフォンのandroidに搭載されています。googleのサービス、gmail、googleドライブ、googleドキュメントなどを活用している方には親和性が高く、非常に高速なブラウザです。
Safari
apple社が提供している無料ブラウザでMacに標準搭載されています。i-phoneなどiosにも標準搭載です。あまり知られていませんがWindowsでも使用する事が出来ます。医療関係者はMac(safari)を使用している事が多いのでWindows版で同じ環境を整える事が可能です。

歯科医院の情報発信能力2

歯科Webマーケティング | 2014年3月31日

前回に引き続き、ブログなどのツールををテーマに歯科医院の継続した情報発信力強化の為にどう使っていくか考えてみたいと思います。

歯科医院Webサイトのアクセス数向上の為に、SEOを選択する歯科医院が多いように思いますがSEOだけでアクセス数が劇的に向上するという事例は案外少ないように感じます。

それはアクセスを集められるような大きなキーワードは商圏が広範囲で実際の来院に結び付く可能性が少なく(矯正や外科など専門的な治療は商圏が広いのでネットからの流入も多い傾向にあります)、大規模な資本を投下する歯科関連ポータルに医院単位のWebサイトが順位で上回る事は非常に困難であるからです。

歯科医院が効果的に行える情報発信能力の強化、それも現実的な施策が急務です。

時事ネタをタイトルにする

クレセルではSEOだけにマーケティングの役割を担わせる事に警鐘を鳴らしてきました。それは、Webサイトの目的が歯科医院のブランド化であるからに他なりません。

しかし、内容が伴う「戦略的なSEO」については情報発信のテクニックとして推奨しています。

例えば、口腔ケアの話題でブログを書いた時に単純に「お口のケアも大切です!」と書いてもなかなかアクセスは集まりづらいと思います。

そこで、例えば

「○○(地域名です)で花粉症にお困りの方、花粉症で歯周病を悪化させないために!」などと書く事で地域(商圏)を絞り、なおかつ花粉症(時事キーワード)という歯科関連のキーワード以外の言葉を検索していた人も医院サイトに誘導する可能性が出てきます。

歯科に直接関係の無いキーワードでも、記事の内容を「歯科+時事キーワード」という切り口にする事で、今までサイトに来訪してこなかった患者予備軍へアプローチする事が出来ます。

タイトルや内容を考えるときに是非参考にしてください。

書き手のプライベートではなく読み手のプライベートを

ブログを定期的に公開していくと徐々に話題が枯渇してきます。前回のメールマガジンでも書きましたが、話題の内容が徐々にスタッフのプライベートの事に偏ってくる経験がある方も多いのではないでしょうか。

プライベートの話は、スタッフと閲覧者との距離感を縮める事が出来る非常に良い話題です。しかしスタッフの内輪ネタばかりでは読み手の用も飽きてきてしまいますし、何より発展性がありません。

そこで読み手側のプライベートを想像しながら、相手側の話として記事を書いてみるという方法で読み手を「置き去りにしない」という事を年頭においてみてはいかがでしょうか。

例えば、その記事のターゲットを50代の専業主婦に絞ってチェアサイドでよく話されているような「誰にでもある」プライベートの話をしながら歯科の情報を話題に絡めるなどの工夫です。

自分の身近な話題であれば読み手を飽きさせることなく、読者を増やす事が可能です。

「無理をしない」がキーワード

twitterやfacegbook、ブログをはじめ新しい形態のSNSやLINEなどの機能は昔からありましたが新興のコミュニケーションツールなど情報を発信するツールは数限りなくあります。

しかし、大切な事は情報発信をなるべく業務負荷を減らしながら継続するという事です。その為には効率よく、効果的に閲覧者へ情報を届けるためにいくつかのポイントを押さえる必要があります。

  • 誰に対して発信している情報か
  • 閲覧者にとってプラスになる記事を意識しているか

特にこの二つを意識した記事はインターネット上にあまり多くないので患者予備軍から指示されるはずです。

歯科の情報は患者の生活の質を間違いなく向上させます。しかしながら、これだけ情報技術が発達しているのに歯科の情報を正しく受信でいている人は少ないように感じます。

消費税が増税されて一時的には消費は冷え込むと言われていますが、新たなビジネスちゃんはこんなところにあるかもしれませんね。

歯科医院の情報発信能力1

歯科Webマーケティング | 2014年2月28日

Twitterもfacebookもブログにも、もうヘトヘトという方に向けて「なぜ情報発信がこれほどに大変なのか」という事について考えてみたいと思います。

そもそも歯科医院が提供する医療サービスにインターネットを活用した情報発信は必須ではありません。あくまでも来院する患者に向かい合う事を基本としています。

したがって情報発信をする事そのものがオーバーワークになる事が多く、どこまでやればいいのか、何を発信すればいいのか暗中模索の末に疲れきってしまい、徐々に更新頻度が下がっていくという「がんばりすぎの負のスパイラル」に陥りがちです。

そこで、なぜこれほどまでに辛いのか、どうすれば楽に効率よく情報発信できるのかを考えてみたいと思います。

テーマを絞らずに書いている

更新頻度と閲覧者を楽しませるという視点で、日々の楽しい出来事やプライベートのイベントを書く事は有効なアクションです。

しかし、更新頻度を維持するために話題のネタがすぐに枯渇してスタッフ個人の日記だけしか発信できなくなるという事がよくあります。

発信するというアクションと話題が生まれるというサイクルに問題があるので、更新が辛い業務になる事は間違いありません。

歯科医院に限らず、ブロガーと呼ばれるブログの広告で生計を立てているプロの人間でも同じような問題に一度はぶつかります。この状態はテーマを絞らずに書いているので「何を書いたらいいのかわからない」という状況下で「でも、更新はしないといけない」という二重苦の結果、起こりえる問題なのです。

日本全体がまだ活用できていない

端的に結論だけを書くと「見る人に実利のある内容」が人が集まるテーマです。

Twitterで「歯科衛生士」と検索をすると、何県の何市の募集なのかもわからない募集情報や国家試験の日程の情報、あとは出所不明の情報商材ばかりです。

速報性の高いTwitterで日本語圏の一億人以上の人間が「歯科衛生士」という言葉の入った実利のある情報を発信していないという事になります。

「できる事ならやりたい」というのが志のある歯科界の方のお気持ちではないでしょうか。

情報の発信はまず「テーマづくり」が大前提です。

人があつまる「テーマづくり」

テーマ作りの一番の間違いは「個人単位で悩む」という事です。

院内でのスタッフミーティングで患者の治療内容について協議されたり、業務の流れについて問題点や改善点が話し合われていると思いますが、「医院が提供出来る患者にとっての実利」や患者目線での「情報としての実利」を話し合っている医院を私は見た事がありません。

インターネット上の人間が「実利が伴う価値のある情報」に敏感で、誰もが飛びつくように集まってきます。これからは、来院する患者だけではなく医院のWebサイトを見た患者にとっての「実利」も歯科医院としての試みとして世界中に発信すべきではないでしょうか。

これこそが、人が集まる仕組みの第一歩です。

更新頻度を戦略化する

例えば、二週間に一度だけスタッフミーティングでブログのテーマにいての話し合いをしたとします。そして、テーマが決まったら情報を発信する人(執筆者)を確定させます。

患者に実利を提供するという視点で院内に改革を行い、業務の流れを変えたり、時事的なキャンペーンを行う事も非常に有効です。発信する情報の為に、医院が患者目線で実利を提供出来るようにバージョンアップしていく事は、患者だけに限らず地域社会から大きく歓迎されるはずです。

テーマは二週間に一回、月間で2本できますので、執筆者は二週間に一回は情報を発信しなければなりません。ブログやTwiitteで発信する情報は実利があるかどうかが人を集めるポイントですので月に2回だけでも年間で24本の連載になります。それも患者にとって非常に魅力的で医院の医療に対する考え方や総合力を垣間見れる内容です。

月に2本の更新を基本に、後は院内の雰囲気の良さを伝えられるオフショットを時折混ぜるだけで、今までの長距離走のようなブログ更新からぐっと楽になるはずです。

今までより楽な頻度で、なおかつ人が継続的に集まるような情報発信になれば更新に対する辛さもかなり改善するのではないでしょうか。

一人勝ち戦略は存在するか

歯科Webマーケティング | 2014年1月27日

ミーティングでWebサイトリニューアルについてのご相談をいただく事が多くなりました。これはスマートフォンからのアクセスが飛躍的に増加している事や新興の競合サイトが乱立する事など理由は様々ですがその中でよく出てくるフレーズがあります。

  • 「スポンサー広告で億単位の収益を上げている医院がある」
  • 「SEOで新患が数倍になった医院がある」

昔からのFAXDMに書いてあるような事柄ですが、都市伝説のように実しやかに伝わっているようです。真実であるか願望であるかは別として、インターネットを活用した「一人勝ち理論」が歯科業界に適用されるのか今回は考えてみたいと思います。

一人勝ち理論

商圏内に自分を含めて10医院あると仮定します。患者は10医院の中から自分が通う歯科医院を選定します。その為のツールが口コミなどの口伝情報、Webサイトなどです。

10医院がまったく同じ条件、情報で診療をしていれば患者はどの医院に行くべきか迷うことでしょう。5医院が魅力の無い医院、5医院が魅力的な医院だとすれば患者は5つの医院の中からさらに条件を絞り、最後には「直感」で医院を選ぶかもしれません。

これはこれで良いのかもしれませんが5分の4の確率で「直感で負けてしまう」という事態に陥ります。

これでは経営基盤の脆弱さは消す事ができません。そこで、自分だけを魅力的にして、残り9医院を同列の医院として埋没させる事が出来れば患者は最初に「自分を選ぶ」という一人勝ち状態を作る事が出来ます。

一人勝ち状態になればまず、経営基盤が強化され新たな投資を人や設備などに投下する事が出来ます。そしてその投資がさらなる一人勝ちを確実にさせて、マーケットを一人占めする事が出来ます。

誰もがそうあってほしいと思う夢のような理論です。

一人勝ち理論はWebマーケティングの鉄則

歯科以外の他業種、例えばネット通販(商材問わず)や国家資格保持者が必要のないサービス業などがWebマーケティングを検討する事は、ビジネスを成功に導くうえでもはや必須事項として認識されています。

しかし、インターネット上のWebサイトは簡易ブログも含めれば誰にでも簡単にローコストで参入出来る「魔法の箱」と安易に認識されています。したがって競合が非常に多い点に反比例して「一部の収益を上げているサイト」と「大多数のまったく収益が上がらないサイト」に分別れます。

もちろん歯科医院のような立地に起因するエリアマーケティングの関係無いオンラインショッピングであれば露出(検索順位)が非常に大きな収益見込みの基準になりますし、露出なくして収益を上げるサイトへの仲間入りは難しいことでしょう。(歯科医院へSEOやスポンサー広告の営業が後を絶たないのは他業種でのSEOやスポンサー広告の競争に敗れた企業が歯科業界へ事業方針を変えているからです)

サイトの露出に限らず、「一部の収益を上げているサイト」の仲間入りを果たすには一人勝ちという状況を作り出す以外にビジネスが成功する方法はありません。

商圏の狭い歯科医院には有効?

一人勝ち理論はインターネットに限った事ではありません。インプラントなどの精度の高い治療を訴求したい場合CTなどの設備面で他の医院と差別化を図る事も多いと思いますがこれも立派な一人勝ち理論の一つです。

実は、昨年秋に歯科医院のWebサイトを専門に制作、管理している企業の方とお話をする機会がありました。あえて企業名は伏せますが、1医院の平均アクセス数が弊社で管理しているWebサイトの平均アクセス数とはかけ離れた数字にその時は驚きましたが、よくよくその企業が作成したサイトを見ると理由は明白でした。

基本情報に診療内容の解説のみでトップページに派手なボタンが並ぶものの「競合に勝つための内容」が非常に希薄と言わざるを得ない状態でした。

逆説的にではありますが、弊社管理のクライアント様サイトでアクセス数が多い医院様は、経営的にも順調で他医院との差別化を徐々行っている医院様が多いというデータが出ております。

サイトの内容を見ると、他の医院がやっていない事、出来ない事などを訴求して「一人勝ち」への道をゆっくり歩いているような印象です。

大切な事は、商圏内には一定数の患者予備軍がいてその大多数はどこかの歯科医院に通っていて、そしてその患者予備軍は限られた歯科医院サイトを「選択のツールとして」活用しています。

他の医院でも載せている情報を載せても、インターネットの情報の中で埋没してしまうだけですので、まずは競合のサイトをよくご覧頂いて、自医院サイトと同じ情報と違う情報を見比べてみてください。違う情報が無いWebサイトは良くも悪くも「大多数」に区分されています。

勇気を持って他の医院とは違う情報を掲載している医院サイトは、一人勝ちの道を歩いているかもしれません。

年末年始に出来る、PR増強術

歯科Webマーケティング | 2013年12月25日

このメールマガジンでは、一貫して小手先の技術よりも最終的に患者に選ばれる歯科医院になるためのブランドマーケティングに主眼を置いた内容を今年も配信してまいりました。

しかしながら、それは患者にとっての実利ばかりを追い求めるよく言えば質実剛健、悪く言えば味気ないものも多かったのではないかと思います。

実は昨年の年末も同じような記事を書かせていただきましたが、実践された方とそうでない方のWebサイトが年明けから一段レベルの違うものになっていたので今年はぜひ皆様が活用していただけるよう祈っております。

一番見られているページは「スタッフ」「内装」

過去の記事で歯科医院Webサイトにおいて最初に、そして最も見られているページが「スタッフ」「内装」である事はすでにお伝えした通りです。

理解しやすく、なおかつ訴求力の高い文章が大切なことは言うまでもありませんが「見た瞬間に伝わる」、ビジュアル(写真、動画)での第一印象にフォーカスを当ててみてはいかがでしょうか。

なぜなら、歯科医院Webサイトの平均訪問時間は数分でそれほど長時間サイトにとどまってはくれないからです。第一印象で「第一候補」に上がれるかどうかの選定を閲覧者は無意識にしていますのでこの一瞬を大切にしてください。

写真の差し替えで「生きている歯科医院へ

ではなぜ、年末年始休暇がよい機会なのでしょうか?

歯科医院内の写真を撮影しようと思うと以下のようないくつかのハードルを乗り越えなければなりません。

  • 日中は患者がいるので撮影出来ない
  • スタッフが全員そろわない
  • 院内を片づける手間がない
  • 魅力的に写す時間がない

ですが、年末年始の休暇(スタッフがそろうタイミングを入れれば休暇前後の診療日でしょうか)が非常に適しています。大掃除などを行いきれいな院内になったところでスタッフ写真や院内写真を撮影し、年明けの挨拶とともにスタッフ紹介、院内風景、ブログ等で公開することで日々「人」や「医院」が動いている事を伝えることが出来ます。

サイト公開後に、何年も手つかずになっているサイトに何度も足を運ぶ人は少ないはずです。医院もWebサイトも動的であることをぜひこのタイミングでPRしてください。

Webサイトも「定期メンテナンス」が最後の切り札

Webサイトは医院を写す鏡のようだと表現されます。これは、医院の中にある人、物、治療、そのほかシステムなどあらゆるものが体系づけて分かりやすく表現されるものがWebサイトだからです。したがって、そのWebサイトの更新が滞ると鏡の先にある「医院にも変化がない」と思われがちです。

ブログを熱心に更新していただいている先生方からは「もうネタがないよー」とお伺いすることも多いですが、仮に他愛のない雑談だったとしてもそれは「休眠サイト」と評価されるより何倍も良いはずです。

Webサイトを育てる事も歯科の定期メンテナンスと同じで、局所的にみると労力が多く得るものが少ないように思われがちですが積み重ねていった先に、80歳で何本の歯を残せるか何人の患者をWebサイトから残すことが出来るか、歯もWebサイトも定期メンテナンスが切り札です。

みなさま、どうかよいお年をお迎えください。

年末に向けての差別化対策

歯科Webマーケティング | 2013年12月2日

12月を迎え今年もあと少しというところまでやってまいりました。 弊社クライアント様のWebサイトも特にこの一年アクセスを伸ばした 方々が多い様に感じます。

年末年始は休暇とする医院様も多い事かと思いますがWebサイトに休暇はありません。 休暇の間にアクセスしてくる患者、求職スタッフなどにしっかりとPRする事が 2014年のスタートをより円滑にする事でしょう。

しかし、年末の忙しさの中でサイト全体の構造や文章を手直しする事は現実的では ありません。

そこで、短期間で効果的にWebサイトのPRが出来る方法をレクチャーいたします。

閲覧者が必ず見ているページを強化する

以前のメールマガジンでもお伝えしたかもしれませんが、患者や求職者など立場に関わらず必ず最初に見るページは「スタッフ紹介」です。

アクセス統計的にも同様の結果が出ておりますので断定できる結論です。

そこで、スタッフページを強化する事で医院にとってメリットをもたらすターゲット(患者予備軍、既存患者、求職スタッフ)へ向けてのPRをそつなく行う事が必要です。

経歴は箇条書きではダメ

歯科大や所属しているスタディグループなどの名前を羅列しても歯科に精通した人間でないとその意味を読み取ることが出来ません。

歯科の知識を持たない人間に対して経歴の羅列は匿名の同業者に個人情報を差し出すだけで何のメリットもありません。

そこで、経歴は少なくて構いませんのでどのような大学でどのよなことを学んだか、スタディグループだったら活動の内容なども書いてみる事でより患者目線のPRになるはずです。

大学時代の写真やセミナーの写真なども効果的です。

写真も出来るだけたくさん掲載する

スタッフ紹介ページはある意味で「エンターテイメント」が必要です。趣味の写真やオフショットなど出来るだけたくさんの写真を使って「見たいと思わせる」ページへ演出する事が必要です。

メッセージを必ず記載する

スタッフページにあるメッセージは往々にして「行儀のよい」文章ばかりが掲載されています。これはこれで理念的な事を伝えるのに必要であるとは思いますが読み手にとって「当事者意識を持てない綺麗な文章」になってはいないでしょうか。

例えば、なぜ歯科医師、歯科衛生士になろうと思ったか、患者さんとの忘れられないエピソードなど実際患者に対して「なぜ良質の治療を行いたいのか」という根拠になる文章をメッセージとして伝えられるとWebサイトがインターネット上の「看板」から「コミュニケーションツール」へステップアップすることが出来ます。

消費税増税に合わせて料金表ページのステップアップ

歯科Webマーケティング | 2013年11月5日

規制緩和の間は、税抜表示を

規制緩和が行われている間は、価格競争に弱い治療内容(ホワイトニングや審美歯科など)で他医院と印象で負ける事が無いよう税抜価格にしておく方がクレバーです。

なぜかと言うと、どちらにしろ来年の春には料金表の消費税込の価格を改定しなくてはなりません。したがって今、消費税を外税表示に直すサイトは手間と労力を考えると少数であると想定する事が出来ます。

消費心理としては増税前に高額な支払いは済ませてしまいたいと考える事が普通で、その分料金表には今まで以上に注目が集まります。

そこで、規制緩和という法に順守した料金表ページのアップグレードが効果的です。

消費税増税後、再規制の時に即座に対応するシステム

消費税率は、まず規制緩和で一度変更され、8%への変更で2回目、10%への変更で3回目の改定を行わなければなりません。手間と労力を考えればたとえば8%に変更後、10%へ変更し忘れたり最悪の場合、5%のままだったりしばらくは混乱が続く事が予想されます。

10%に増税されて、市場が落ち着くまでは規制緩和がなされているとの見方が大勢を占めているので、現実的には外税表示のまま2年間表示させて、規制緩和が解除された場合に即座に10%をプラスした内税表示に変更する必要があります。

クレセルでは表示の漏れや税率の誤りなどを未然に防ぎ、規制解除後すぐさま対応すべく税率可変プログラムを料金表を掲載しているクライアント様サイトにこの度実装いたしました。

徐々にクライアント様サイトの価格表ページにプログラムを実装し、弊社の一括管理ですぐに税率を変更できるようになっております。競合に先駆けて短期間で(最短で2分程度)で税率を変更できるので競合の後塵を拝すことはありません。

料金表に注目があつまる今だから出来るPR

そしてこのタイミングだからこそ、出来るサービスプロモーションを忘れてはなりません。

例えば、金額の表だけしかない料金表に症例写真をつけてみる、特徴のレーダーチャートをつけてみるなどの工夫でその医院が「自費が得意で力を入れている」という印象を与える事が出来ます。

そして価格表で医院を選択している患者にとってはその工夫こそが「医院選択のきっかけ」に十分なり得ます。マーケットを揺さぶる大きな動きを効率よくPRのポイントにする事こそ「マーケティング体質」の第一歩です。

SEOに激しい順位変動?「ハミングバード」がやってきた

歯科Webマーケティング | 2013年9月30日

先週9月26日にgoogleから「Hummingbird(ハミングバード)」という検索順位を決定するプログラムの新バージョン(正確にはアップデート)を実装したと発表されました。

今年に入ってから数回、別のアップデートがあった為に今まで上位にいた歯科医院Webサイトがじわじわと順位下降していると弊社クライアント様に限らず様々な方が危惧されているようですが5月末からの変動は先行して実装したハミングバード(日本語では「ハチドリ」ですね)が影響していたのかもしれません。

今回は今後主流になってくるハミングバードの考え方を検証します。

今までのSEOの考え方を覆すユーザー視点のプログラム

SEOと言えば「○○ 歯科」などと地域名+歯科関連用語で対策を行いそのキーワードで検索されたときに上位に表示されるように対策を取る事が一般的ですし、現在SEOを行っている歯科医院のほとんどが同じ考え方です。

しかしハミングバードは別名「文意検索」「全文検索」などと呼ばれる新型の検索プログラムですので「地域名 インプラント」ではなく「歯が抜けてしまったので安全に痛みの少ない治療をしてくれる歯科医院」などと単語ではなく「文章」で検索した時にその文意を解析して検索結果の順位を決める機能を持っています。

そして検索結果にはユーザーからの「質問」に対して「明確な答えを持っているWebサイト」が上位に表示される事になります。

ユーザーからの「問い」と歯科医院からの「答え」

Webサイトの検索がキーワードを入力して関連サイトをユーザーが探すという従来の形をユーザーからの「問い」に対して「答え」を持つWebサイトを表示するという昔のSF映画であったような「人工知能」的なものへ徐々に移り変わっていく可能性が非常に高くなりました。

googleはWebサイトの内容を細かく分析し、ユーザーからの「答え」を持っているかどうかを判断します。キーワードの埋め込みや付け焼刃的でどこかゲームのようだったSEOがいよいよ「しっかりとしたオリジナルの内容があるWebサイト」に光を当て始めようとしている、ある意味での過渡期となりそうです。

よく検索され、来訪者が多いサイトになる為には?

まず医院として患者のどのような「問い」に答えられるかを考えてみてください。

衛生管理の行き届いていない医院のWebサイトが「清潔で安全な歯科医院は?」という問いには答えを持つことが出来ませんし、「歯が抜けてしまったけれどインプラントは怖い」という患者へ向けてインフラやカウンセリング、安全対策に力を入れている医院でないと同様に「答え」を持つことが出来ません。

Webサイトの各ページを「このページは○○という問いに対してこう答えよう」という考え方で文章などを考える事で「ユーザーと対話が出来るWebサイト」と認識されアクセス数が増えてくる仕組みです。

Webサイトは歯科医院の鏡と呼ばれています。Webサイトが患者の問いに答える為には実際の医院も同様に患者の問いに答えられる医院でなければなりません。

現実の歯科医院とバーチャルのWebサイトが加速度的に近づいてきています。Webサイトとともに実際の医院にもSEOを強化してください。

今更聞けない、スマートフォンサイトって何?

歯科Webマーケティング | 2013年8月30日

震災後、一般的にも爆発的に飛躍した「スマートフォンサイト」ですが、クライアント様とのお打合せで「今までの携帯サイトとどう違うの?」とご質問をいただく事が多くなってまいりました。

それと言うのも、「スマートフォンサイト制作、今なら○○万円!」などと銘打ったFAXDMや営業電話が急増している事が予想されます。もちろん弊社でスマートフォンサイトとPC用サイトの連動システムをご提供しておりますので、特別に技術的な知識は本来必要ありません。

ただ、今年に入ってからのWebサイトへのアクセス状況を見るとスマートフォンサイトが「医院の経営指針に影響を及ぼしてくる可能性」が強くなってまいりました。

流行りのデジタル家電から「医院経営の重要なツール」に変貌しつつあるスマートフォンサイトについて今回は基本に立ち返って考えてみたいと思います。

そもそもスマートフォンサイトって何?

とても残念な事ではありますが、業者によっては今までの携帯用サイトを「スマートフォンサイト」と偽って多額の製作費を請求してくるような事例もあるようです。ガラケー(今までの携帯)向けのサイトとスマートフォン用サイトでは技術的な部分も含めて根本的にまったくの別物です。

スマートフォンサイトとは、Apple社製のi-Phoneやi-Padなど「ios」と呼ばれるOS(PCでいうところのWindowsやMacOSです)かgoogleが開発したandroid(apple社製以外のスマートフォンはほとんどがandroidです。androidは様々なメーカーのスマートフォンで動かすことが出来ます)、数は少ないですがMicrosoftが開発をしたWindowsフォンというおものもありますが、ほとんどがapple社製かandroid搭載の携帯端末の事をです。

iosかandroidが搭載されている事が条件ですから、携帯電話でもタブレット型でも「スマートフォン端末」と呼ばれています。(中には携帯電話機能がない機種もあるのでフォンと呼ぶことに若干の抵抗はありますが)

今までの携帯サイトとはどう違うの?

スマートフォンサイトは技術の進歩により、例えば端末を傾けると自動的に横向きになったり縦向きになったり画面の上下が変更されます。スマートフォンサイトはそのどちらにも「最適な横幅や文字の大きさなどを自動調整する機能」を持っています。

そして、端末に内蔵された電話としての機能やGPSの機能などを利用して簡単に医院へ電話をかけられたり現在位置から医院までの道のりをナビゲートしてくれる機能があります。

何よりも「場所を選ばずに医院サイトへアクセスする事が出来る」という大きな「機能」を持っています。

なぜパソコンのアクセス数にスマートフォンが迫っているの?

PCよりも安価で、スマートフォンは場所を選ばない為、気軽に使えるうえにプライバシーも守れていると感じている人が多いようです。オンラインショッピングやSNSを通じた他者とのコミュニケーションなどスマートフォンであらゆる事を行えるようになりましたので、当然のように歯科医院に対してのアクセスもスマートフォンを介したコミュニケーションが多くなってきている図式です。

スマートフォンサイトの活用で忘れてはいけない事

スマートフォンを使って医院サイトを見る人たちの特徴は以下のような点が挙げられます。

  • 時と場所を選ばないが、画面が小さいので異常なまでに気が短い
  • 長時間の閲覧をしないので読むページ読まないページがはっきりしてる
  • 音楽を聞いたり、電車にのっていたり「ながら」でサイトを閲覧している
  • 圧倒的に競合との差別化がある場合、SNSなどで即座に発信する
この特徴を逆手にとって、競合医院に差をつける為には以下のようなポイントが最低限必要になります。
  • 医院への連絡が容易(電話をすぐにかけられる)
  • 診療時間や科目などの基本情報がすぐわかる
  • スタッフや院内の雰囲気がすぐにわかる
  • 特記すべきキャンペーンや差別化コンテンツがすぐに読める

スマートフォンはすでに市民権を得て、PCよりもはるかに早く進化を続けています。近い将来、スマートフォンを活用した予約システムや治療後の口腔内の状況を確認するなどの機能などが簡単に出来るようになるかもしれません。

日々進化をづつけるものに「最新」という言葉はあまり意味はありません。それよりも、「競合よりもいつも一歩先に行っている」という感覚を持ち続けてください。

Webマーケティングの実情を知る

歯科Webマーケティング | 2013年7月25日

歯科医院がWebサイトを運用する場合、目的の大部分が患者の獲得、人材確保に 偏っている事と思います。先日開催いたしました弊社セミナーでもWebサイトに 掲載するスタッフのブログやスマートフォンとの連動、アクセスについてなどが 話題になりましたが、今回のメールマガジンではさらにシンプルに「Webサイトで 人を呼ぶためのステップ」を再確認してみたいと思います。

Webサイトに人を集める

アクセスしやすい環境とは「いつでも、だれでも、どんなところでも」医院のWebサイトから必要な情報を摂取して活用する事が出来る環境の事です。

震災後から昨年の春先にかけてスマートフォンの普及率が急激に増加しました。 さらに今年にかけて歯科医院Webサイトのアクセスにスマートフォンを活用する患者予備軍が 増加の勢いを落とさずに順調に増え続けています。

PCの前に座って歯科医院を探していた時代とはもはや別次元の環境になったと言わざるを得ません。 実際に弊社クライアント様サイトでスマートフォンへの完全対応を行った場合、それまでのアクセス数よりも多い場合で倍増している事が確認されました。

来院を目的とした場合、まずWebサイトへ人が集まりやすい環境を整備する事が最重要課題です。

来院を決意させるキラーコンテンツ

Webサイトへ訪問した患者は仕事先や自宅のPCだけでなく、昼休みのランチ、電車の中など様々なシーンで歯科医院Webサイトを閲覧しています。 そこでは、患者は「自分の為だけに」Webサイトを閲覧するのです。

そこで「この医院を選ぶべきか」の判断材料を効果的に提供できる「キラーコンテンツ」を展開すべきです。 弊社のアクセス分析では、まず院内の様子がわかる院内写真、設備ページ、そして何よりもスタッフ情報ページが大切です。

自費治療の患者を獲得する場合は、その診療内容について医院が持つ「強み」を強く訴求します。 安全性、高精度、人的な強みなど出来るだけ多く掲載する事が効果の程度決定します。

実際にどのくらいのアクセスが来院につながったか

歯科Webサイトの成果といえばSEOによる検索順位に帰結する事も多いですが、そもそも論として最終的に来院してもらわない事にはプロモーションとしての 意味が大幅に薄れてしまいます。

そこで、アクセス数における来院数が妥当であるかどうかの判断をするために、Webサイトを起因として来院している患者の数を正確にそれも継続して把握する必要があります。 予診表のアンケート項目に「ホームページを見た方」を付け加えている方も多いのではないかと思いますが、Webサイトを看板などのサイン、口コミなど「予備情報」と 合わせて来院の動機にしている人も数多くいるのでアンケートには「ご覧になった項目をすべてチェックしてください」と記載してください。

これでWebサイトを見た人の全量を把握する事が出来ます。

アクセス数とWebサイトを見た人の来院数、全体の来院数を継続して比較する事がWebマーケティングの実情を知る最適な方法です。

最新Webサービスを使いこなす2

歯科Webマーケティング | 2013年6月25日

今回も前回に引き続き、Webサービスのご紹介をしたいと思います。

以前にもデジタルディバイド(情報格差)について書かせていただきましたが、医院経営、治療に注力しすぎて「歯科界の事しかわからない人」になってしまう事はクレセルクライアントの方々にはいつまでも無関係であってほしいと思います。

インターネット上で完結するWebサービス2012年後半から2013年、2014年とトレンドはマッチングです。人と人、人とモノ、人と情報など様々なものをマッチングさせる事が流行します。そして流行をネット上のつぶやきなどで作り出す傾向も継続していくと考えられています。

歯科医院の中にある、人、モノ、情報をいかにインターネット用に加工して受発信するか、まずはそのツール(Webサービス)を知るところから考えていきたいと思います。

WishScope

WishScope

WishScopeは、募集をメインとしたコミュニティです。

中古品やスキルの売買、コラボ仲間や求人の募集など、日常の中で生まれる小さなニーズを投稿すると、ユーザーのスキルや興味関心を検索し、解決してくれる人がすぐに見つかるソーシャル掲示板サービスといううたい文句です。

最近ではこのサイトを使って求人を行う企業も出てきました。

ただし、歯科医療従事者の利用はまだまだです。

今後、この手のマッチングサイトが乱立する事が予想されますのでたとえば医院イベントなどの告知を行ったりしながら「人集めの習慣性」をつけてみてはいかがでしょうか。

どのレベルの人が集まってくるか現在はわかりませんが、人集めのツールとしてこの手のサイトが一般的になってくることは間違いありません。

Twitter感情分析所

Twitter感情分析所

Twitterでつぶやかれるキーワードが、プラスの感情なのかマイナスの感情なのかを測定してくれるサイトです。

例えばTVでインプラントについての社会問題が放送された時にどの程度、マイナス感情のつぶやきが流れてい来るかなどの測定ができます。

インターネット上には比較的本音に近い情報が(感情論については)流れてくるのでリアルタイムでの世論を知る事が出来るツールです。

ブクペ

ブクペ

本・書籍の要点まとめ/ソーシャルリーディングサイトです。

本の要点がまとめてあり、本を読まずに内容を概略だけで理解できるソーシャルな情報共有サイトです。

時間の無い、院長はじめスタッフが「読書難民」にならないようにせめて短時間に情報を摂取する事が出来ます。

歯科関連の読書は不可欠ですが、ビジネス書や一般教養書から完全に離れてしまう事を予防する「必要な時間を短縮する」ツールです。

患者とのコミュニケーションや歯科業界以外のトレンドなどからおいて行かれないために活用してください。

最新Webサービスを使いこなす1

歯科Webマーケティング | 2013年5月27日

「クラウド」という言葉をクライアント様との打ち合わせでよく耳にするように なりました。特にapple社製のPCやスマートフォンをお使いの先生がクラウドに 興味を強くお持ちであるように思います。

クラウドというのは概念であって新しいサービスではありません。 そこで、今回はクラウドの考え方と最新のサービスをご紹介したいと思います。

クラウドってインターネットに情報をためる事?

答えはYESですがそれだけでは不足しています。 実は現在クラウドと呼ばれているサービスは以前から存在していました。 例えばYahooメールやMSNメール、gmailなどもクラウドです。 ファイルサーバーなどオンラインストレージと呼ばれるネット上のデータの 格納場所もクラウドですが、かなり以前からあるサービスです。

では、最近は流行りのクラウドとは何でしょうか。

正しい答えは、ネット上のデータ保管場所(サーバー)を活用して 文章、画像、動画、音声などの情報をネット環境さえあればいつでもどこでも 好きな形で活用できるという「考え方」です。

Dropbox(ドロップボックス)

Dropboxはクラウド上に「自分専用のフォルダ」を作ることが出来る無料サービスです。 もちろん有料版も存在し、保存容量が多くなっています。 無料版なら2GBも使う事が出来ますし、オプションで無料増量する事も可能です。

そして何より、同じくDropboxを使っている同士で共有フォルダを作ることが出来ます。 それは、院内の資料をいつでもどこでも共有する事が出来るという事です。 しかし視点を変えると、セキュリティ上に大きな問題があるという事ですので 個人情報を考慮しながら運用する必要があると思います。

Gunosy(グノシー)

ニュース情報の収集サービスですが、これは人工知能が働いております。 このサービスのポイントは毎日一回、「自分が興味のあるニュースを 自動的に収集して届けてくれる」という事です。

医療だけにとどまらず必要な情報を効率よく集めるという 「時間短縮」の意味合いが強いです。

歯科医院は少人数の団体ですから、情報の摂取など無駄な時間を出来るだけ コンパクトにまとめる事も大切です。

ついっぷる

Twitterをさらに便利に、特に「情報収集」に特化する場合にオススメできるサービスです。 通常のTwitterよりも、検索能力に優れていてリアルタイムでどのような言葉がつぶやかれて いるか、どんなものがトレンドになっているのか、語句や画像に分けて知ることが出来ます。

例えば、歯科関連の番組がTVで放映された時についっぷるを見ていると番組の内容について 一般の視聴者がどのように感じてつぶやいているのかを知ることが出来ます。

広告代理店やテレビ番組の制作会社がマーケティングと称してよくチェックをしているようです。

次回も歯科に活用できそうなWebサービスをお届けいたします。

歯科Webマーケティングのセカンドオピニオン2

歯科Webマーケティング | 2013年4月26日

クライアントの皆様からよくいただく質問に「ホームページ制作会社ってよくわからない」という決まり文句があります。

これはクライアントの皆様が医療従事者である事から、制作業界になじみがないからというわけではありません。

クリエーターの中にも理解をしていない人間も実はたくさん存在します。Web制作業界そのものの歴史がまだ浅いのでまだまだ認知度が低いと言わざるを得ません。

ホームページ制作会社の種類

  • コンサル系
  • デザイン系
  • システム系
  • まったくの他業種系

上記のような系統に分ける事が出来ます。ただし、クレセルのようにコンサルティングサービスを基幹とした企業にサービスメニューの一つとして制作部門が派生する場合もあります。

以前はWeb制作からスタートした企業は少なく、デザイン(印刷)やシステム開発などを行っていた会社が副業的にWeb制作を始めて本業のようになってしまったというところでしょうか。

Webサイトの制作はデザイン、プログラミング、マーケティング戦略とあらゆる要素の複合的な組み合わせによって完成します。したがってそれぞれの要素が「得意分野」としてバックボーンのように制作会社の基礎を固めているはずです。

逆説的に考えると、新興企業でそのバックボーンを持たないところは「Webサイト制作ソフトが使えます」というだけの企業とほぼ同義の存在です。

コンサル系Web制作会社

コンサルティングをなんと訳すかによって変わってきますが、一般的には「課題解決型の戦略」をバックボーンとして、その戦略を具体的な実行に移すときにWebサイトを活用する手法です。現在のクレセルがこの立ち位置になります。

Webサイトの制作なのですが、戦略的な見地によってプロジェクトを進めていくためたとえば実際の組織体系や業務フロー、マーケティングロジックに沿ったデータ分析などをおこなうため、組織や事業全体のコンサルティングをおこなう事が多い傾向にあります。

クライアント側から見たコンサル系Web制作会社は「とりあえず相談する相手」として認識されている事が多く、幅広い知識でその要望にお応えいたします。コンサル系企業はクライアントを「お客様」ではなく「パートナー」と考える事も特徴です。

コンサルティングディレクターがデザイン会社とシステム開発会社をマネージメントしながら大規模なプロジェクトを進行する場合もあります。

デザイン系Web制作会社

元々、DTPなどのグラフィックデザインを基幹事業として行っていた企業がWebサイトのデザインを始めたところが多い傾向にあります。元々がグラフィックデザインに強みを持っているのでデザインの仕上がりは美しく満足するクライアントも多いのではないでしょうか。

気をつけなければならない事は、グラフィックデザインの専門家であってインターネットの専門家ではないという事です。Webサイトはインターネット上のサーバーで稼働し、更新やアクセス情報の累積など様々なIT知識を必要とします。Webサイトをマーケティングツールとして活用したい場合は出来上がった「静止画(一部動画もありますが)」をどのように稼働させていくか新たな専門家か医院が独自に考えて行かなくてはなりません。

ちなみに、綺麗なデザインを実際にWebサイトのページにしていく段階でデザイナーにITの知識がなかったためにSEOがまったく行えなかったり、製作日数が数倍になってしまったなどという後日談が多い様に思います。

システム系Web制作会社

プログラミングやネットワーク構築など文字通りシステム開発をバックボーンにしている制作会社です。オンラインショッピングやスマートフォンのアプリ開発などプログラムが必要なものに関して非常に強い企業です。

Webサイトは複数のプログラム言語で構築されますので、本職のプログラマーは早く精度の高いWebサイトを構築する事が可能です。ポータルサイトの構築や医院Webサイトとスマートフォンの連動なども得意分野です。

プログラマーはプログラムを完成させる事を職務の本懐としているので、デザインや公開後のアクセスにはあまり興味を持たない傾向にあります。そのためシステム系会社にはほぼ間違いなく、開発は出来ませんが営業を専門に行いクライアントとプログラマー、ディレクターの調整役を行っています。

デザイン会社とは逆に、デザインよりも構造的な仕組みを第一義に考え、マーケティングにはあまり戦略性が乏しい傾向にあります。

Webサイトは歯科と同じ

口腔内の環境が複数の要素によって構成されているのと同じで歯科医院も戦略、デザイン、システムなど様々な要素によって構成されています。

前歯だけ綺麗でも健康でいられないように、Webサイトもトータルバランスによって効果が出るものです。クレセルでは、Webサイトだけに限らず「歯科医院の経営が成功を納める為に何が必要か」を思考の基礎にして日々クライアントの皆様へサービスをご提供しております。

歯科Webマーケティングのセカンドオピニオン1

歯科Webマーケティング | 2013年3月26日

歯科Webマーケティングのセカンドオピニオンと題して、ネットなどでよく言われている歯科Webマーケティングに「効くはず」の方法について再考してみたいと思います。

「マーケティング」という言葉の意味は?

インプラントポータルサイトに象徴されるような「歯科ネットバブル」のおかげでインターネットを活用したWebマーケティングが一般的なマーケティング手法として認知されるようになってきました。

そもそもマーケティングというのは「ヒト」「モノ」「カネ」のまわる「仕組み」の事だったはずです。しかしながら、インターネットで「歯科 マーケティング」と検索すると早い話が「Webサイトに人を集める」事に軸足を置いたサービスばかりが目につきます。

Webサイトに人を集める事はもちろん大切な事だと思いますがそれが「仕組み」につながっているのでしょうか?

SEOやPPC広告などを駆使してアクセス数を集めて「終わり」になっているサービスばかりが営業電話やFAXになってみなさまの医院へ届いておりませんでしょうか?

経営に責任のある院長先生にはぜひ経営にプラスになる「仕組み作り」に注力していただきたいと切に願います。

ツールを乱発しても患者は増えない

過去何度もfacebookやtwitterの活用方法をこのメールマガジンでもお伝えしてきましたが、SNSに関して戦略の具体的な内容まで踏み込んだサービスはなかなか見る事がありません。「自比率○倍!」などと派手なコピーを掲載してSNSや他媒体のPRを 派手に行っている広告企業も多いようですが、弊社クライアントのみなさまは「目的」と「ゴール」を常に意識したアクションを選択していただきたいものです。

ブログ、facebook、twitterなど様々な発信ツールを駆使しても「発信する内容が患者にとって実利があるかどうか」を検証せずに業務負荷ばかりが増えて、実際に来院は増えるのでしょうか?

実際の歯科医院の業務負荷を知らずに世に出ているトレンドのツールばかりを業務負荷を考慮せずに押し付ける最近の風潮にもやはり危機感を感じずにはいられません。

不要な広告費を払うだけならまだしも、業務負荷を拡大して有能なスタッフの活躍の場を奪う事にもなりかねません。大切な事は、来院患者の増える仕組みを現実的に作れているかどうかです。

情報発信を成果に結びつけるためには時間がかかるものですが、発信している情報が適正なものかで、今効果がでていないのか効果が出ない事を高い負荷をかけておこなっているのかがわかります。

SEOは魔法の薬?

今までのメールマガジンバックナンバーをご覧いただければ随所にSEOを効果的に行うためにはまず、サイト内の内容の充実が必要であるとお伝えしてきましたが「歯科専門」をうたうIT企業には順位実績ばかりを掲載して 「サイトを見た人がその先どうなったか」を掲載するところは少ない様に思います。

歯科医院Webサイトの効果はなかなか人の目には見えづらいものですが、最終目的が「患者の来院」や「歯科医院のブランド化」である以上、何かしらの形にする事が可能です。

良い例が、予診票の来院アンケートです。これで来院の同期のWebサイトが貢献してるかどうかがわかりますが、まだチェックを一つしかできない(来院動機に一つだけチェックをする形式)状態で アンケートを行っている医院が多い様に思います。Webサイトは単体でも広告効果を発揮する媒体ですが、例えば口コミの後押しや紙媒体の受け口としてなど様々なシーンで力を発揮します。 そこで、来院前に閲覧したものすべてにチェックをしてもらうことでWebサイトがどのように貢献しているかはっきりとした数字で理解する事ができるのです。

SEOは順位という絶対的な数字で判断できるのでわかりやすく、IT企業の営業手法として一般的になってきましたが「何のためのSEO」かをもう一度考えてみてください。

歯科マーケティングの[RPF]って何?

歯科Webマーケティング | 2013年1月21日
今回は、大きな組織が発注する大規模なWebサイトやシステム開発を行う時に必ず出てくる「RPF」と呼ばれるものを題材に歯科医院が効率よくマーケティング体質になっていくための情報整理方法を解説いたします。

RPFとは提案依頼書もしくは要件提議書と呼ばれています

RPFは発注者がアウトソースのWebサイト制作会社やシステム開発の会社へ向けて「制作依頼をこの条件でお願いします」という「条件」の部分を書面にしたものです。 制作会社や開発会社はその要件(発注者側の希望)、提議(依頼内容を定めた)、書(文章)を見て、プロジェクトのゴールを設定します。出来上がりが「うーん、綺麗なサイトなんだけれど当初の依頼内容と違う・・・」などという、よくある意識の違いをあらかじめ取り除いてくれる便利なツールです。  

RPFを院内の課題を明確にするリトマス試験紙に

例えば、Webサイトをリニューアルする場合やテコ入れをする場合、特に根拠がなくプロジェクトがスタートする場合が多く、院長や担当スタッフの思い付きである事が非常に多い状況です。しかしそれでは、仮説検証型のマーケティングツールとしてWebサイトを活用できているとはなかなか言えずに、内心手応えの無い気持ちを持った院長先生も多いのではないでしょうか。 RPFを活用すると、現状の問題点とその解決方法がまず明確になります。 解決方法を実施した結果、新しい問題が発生したり思ったような効果が得られない事がありますがこれは現状の問題点が明らかであればこそはっきりとわかるものですので一つのアクションに結果が伴わないことそのものはまったく問題になりません。問題は行ったことが「意味があった事なのかなかったことなのか」、判断できないという事です。  

RPFの作り方(問題を明確にする)

RPFはおおむね二部構成になっています。一つは「現状の問題点」そしてもう一つが「解決するために具体的にどうするか、その内容と期間(場合によっては見積金額)」です。 まず第一は「現状の問題点」を明確する事です。ただしこれは「Webサイトの構造に不満な個所がある」というものではありません。この場合の問題点とは医院経営、運営に関しての問題点です。 例えば
  • 純新患が毎月○%減ってきた。
  • 新しいスタッフのモチベーションがなかなか上がらない。
  • 義歯の患者を増やしたいのに小児ばかり増える。
  • 広告の費用対効果がわからない。
など様々な問題があると思いますが、思いつく問題点を書きだしてください。  

RPFの作り方(問題の根本を探し出す)

続いて、書き出した問題点の「根本的な問題は何か」を書きだしてみてください。根本的な問題はあくまでも仮説で結構です。 院内に蔓延する問題の根本を取り除く事が出来れば、医院経営や運営にインパクトのある改革を起こすことが出来ます。 そしてすべての施策(アクション)はその問題点を解決できる内容でなければなりません。   ■解決できるセクションごとに区分け たとえば、新規指導に関しての問題をWebサイトで解決できるケースは少ないと思います。 それぞれの問題をどのセクションなら解決できるのか、セクションごとに区分けを行います。 ・資金繰り(予算管理) ・広告 ・求人 ・人材育成 ・データの整理 などがその区分けの箱になると思います。  

課題を解決する為のアクション

根本的な問題が明らかになり、医院を構成するセクションも判明すれば後は実際に実行すべきアクションを考案し、実行するだけです。 このアイデアの事を「企画」や「ソリューション」と呼びます。私は個人的にソリューションと呼ぶことが多いです。名前の通り課題解決のアクションというわけです。   「何をすべきかわからない」と考えていた院長先生が問題が明らかになると、「それなら解決方法は誰でもわかるよ」と突如開眼し、院内に劇的な改革をもたらす事もしばしばです。 解決方法がわからない場合、わからないのは解決方法ではなくて問題そのものだったという落語のような話が、大多数の場合で繰り返されています。   しかし実際のソリューションは様々な要素が絡み合い、これをやったからどのくらいよくなるなどの成果見込が非常に難しいものです。 したがって、あくまでも仮説という考え方で実行し、その後のデータをより細かく分析する事で、徐々に課題解決のノウハウを医院内に蓄積する事が出来ます。  

課題解決は誰が行うべき?

たとえば、院長がスタッフに、医院がパートナー企業(弊社のような経営支援カンパニー)へご依頼いただく時は、○○してほしいという具体的な変更ももちろん有効だと思いますが、「○○という問題を解決するためにどうすればいいのか?」という問いかけと具体的に人を介して解決していく事が一種のマネージメントであります。 もちろん院長しか解決できない問題も多々ありますが、院長でなくても解決できる問題はスタッフやパートナーに任せるべきです。 よく聞くのは院長のワントップ医院で何もかも院長が行わないとうまくいかないという医院のお話です。これは一個人の才能や実力に組織がおんぶにだっこという状態で、決してマネージメントが行われている状態ではありません。 根本的な問題とその問題が起こっているセクションを明確にしたら、後はもっとも解決できると思われる人に「RPFを手渡す」事で、医院をよりマーケティング体質にする第一歩となります。 もちろん弊社もRPFを共有して医院の課題解決を推進していくことが2013年の大きな抱負と課題だと考えております。    

年末年始に差をつけるプロモーション

歯科Webマーケティング | 2012年12月25日
2012年最後のメールマガジンとなりました。 皆様今年も一年、本当にお世話になりました。 来年もぜひ良い年にしてください。 今回のTIPSは年末年始における「ブログの書き方」についてです。 クライアント医院のみなさまはこれから冬期休暇に入り、医院もWebサイトも動きが止まる時期に入ります。 実際にアクセス状況を分析しても年末年始、特に大晦日から3日まではアクセスそのものは非常に低く患者も歯科医院サイトを閲覧する機会は減少いたします。 しかし、その数字が0になることはありません。 当然ながら主訴の痛みや休日中も開いている歯科医院、もしくは年初に通院しようとWebサイトを「熱心に」探しています。 そこで、冬期休暇前の最後のブログ更新などで一年の挨拶とともに「年末年始に差をつけるプロモーション」をぜひ行ってください。

新規顧客の獲得

年末年始は休診の歯科医院がほとんどです。 そこで、虫歯や詰め物が取れたなどの主訴を治療したいと診療をおこなっている歯科医院を探しに普段は訪れない新規顧客がWebサイトにアクセスしてきます。 当然冬期休暇中の場合は、治療をおこなえないのでその場で獲得する事は出来ません。 そこで、「1ページでわかる、医院の強み」をブログなどでPRします。 そのブログは新年の診療開始までそのまま掲載し、新規顧客が閲覧した時などに「すぐに」「簡単に」「わかり易く」を念頭に医院の良さを伝えてください。 冬期休暇が明けた日に、受付へ駆け込んでくる可能性も十分にあります。

お正月休みの人材へ、求人PRを

年末年始は人も仕事も止まる時期ですが、求職者にとっては新たな職場を検討するまたのない機会です。 この時期だけの求職来訪者へ向けて、同じくブログなどで医院の良さを一週間程度強くPRしてみてはいかがでしょうか。 冬期休暇は医院は休診ですがWebサイトが見れなくなるわけではありません。 例えば、「1月第一週から面接可能」、「ご連絡をいただければ1月○日にご連絡します」など冬期休暇を「就職活動期間」ととらえた情報の発信が可能です。 その中で、大切な事が「医院の良さ」をどれだけPRする事が出来るかですが、相手目線での「実利」を考える手法は2012年のメールマガジンでタス解説いたしましたので、一年の締めくくりに是非バックナンバーの見直しをお願いいたします。 要は「他医院と比べられた時に負ける事のない、求職者のメリット」です。 これは条件的な事に加え、定性的な事も重要です(医院の雰囲気や福利厚生など」。 それでは、クライアントのみなさまの2013年のご活躍をお祈りして今年最後のメールマガジンはここまでにしたいと思います。 みなさま、良いお年をお迎えください。